チェンマイ発・ちょっとディープな北タイ日本語情報誌CHAO(ちゃ〜お)連載のコラムをWEB上でご紹介。

カンボジア絹絣の世界 アンコールの森によみがえる村





 著者の森本喜久男は1948年に京都で生まれた。20代前半で京都の手描き友禅工房に弟子入りしてそのキャリアをスタートさせ、75年に独立。そんな彼が東南アジアの織物に心奪われたのは83年、タイのラオス難民キャンプでのボランティアで訪タイした際に農村の織物に触れたのがきっかけだった。その後90年代半ばまでは東北タイを中心に活動、95年からはカンボジアに移り、翌年プノンペン郊外に「クメール伝統織物研究所(IKTT)」を設立。2000年にはアンコールワットで有名なシェムリアップに移転。「世界最高の美しさ」と評される絹絣(かすり)を織る女性達への支援だけでなく、自然環境の再生も含めた「カンボジア伝統織物の復興」に取り組んでいる。
 彼の半生・カンボジアの悲しい歴史・クメール王朝から伝わる独特の手法による絹絣という糸が紡ぐ織物復興の記録は読むものをどんどん引き込んでいく。この本を読んで興味を持った方は是非シェムリアップの「IKTTの工房やショップ」を訪ねてその目で見て欲しい。せっかくチェンマイからの直行便があるのだから。 【編集部K】

【クメール伝統織物研究所 http://iktt.esprit-libre.org/】


(121号掲載)

ちょっとディープな本紹介 タイトル一覧へ

ちょっとディープな本紹介

秘湯天国タイだも〜ん!! 癒しの温泉ラリーへようこそ!!





 タイ東京堂に平積みされた本著を見て本誌「北タイ温泉探検隊」が本になったのかと驚いた方がいたかもしれない。これはパタヤ在住で「タイだも〜ん」シリーズの著者、高橋由紀雄の温泉紀行である。
 ただし、ネタモトの多くは本誌「北タイ温泉探検隊」であり、著者とその友人の温泉マニア氏が「ちゃ〜お」を片手に実際に温泉を探して山を越え川を渡り、温泉を探し当てて湯につかるまでを面白おかしくまとめてある。巻末に「タイ全国温泉分布図・一覧表」があるのに選ばれた温泉は何故か北タイばかりなのはちょっと残念。
それならいっそ本誌のバックナンバーを買えばいいのでは?などと口の悪い者は言うかもしれないが、温泉好きの皆さんが実際に温泉を訪ねて「北タイ温泉探検体験」をしてくれたと思えば、これはとても光栄なことである。
 最後に「北タイ温泉探検隊長」からのメッセージを…。
「いや〜、幻の温泉・メーチャの湯の華温泉はご指摘の場所ではなくて、もうちょっと先なんですわ。残念でしたなぁ」 是非次回は本誌探検隊にも参加していただきたいものである。【編集部K】


(120号掲載)

ちょっとディープな本紹介 タイトル一覧へ



ちょっとディープな本紹介

座右の日本

座右の日本
タイフーンブックスジャパン
吉岡 憲彦(翻訳)
発売日:2007-12




 読者の皆さんは「サブカルチャー(サブカル)」という言葉をご存知だろうか。ハイカルチャー(絵画、純文学、クラシック音楽)と一般大衆的娯楽の間にあって、趣味的(おたく的?)な位置づけだが若者にとっては「おっしゃれ〜!」な存在らしい。
 プラープダー・ユンはタイを代表する「サブカルの旗手」で、作家、脚本家、イラストレーター、グラフィックデザイナー、雑誌編集者、評論家、写真家としても活躍するマルチタレントぶりはもはやカルチャー全てを飲み込んだアーティストと言えるかもしれない。
 彼が日本の雑誌『EYESCREAM』で2004年から昨年夏まで連載したエッセイに加筆してまとめられたこの本は、親日家として知られる彼の優しくも鋭い視点でニッポンの姿を切り取ったもの。目次より「広がりのある狭さ」「現代版・悟りを開く方法」「ネコ型ロボットの毛」「自殺的な思考」「ポルノ・ギフト」などなど、あらためて海外から日本を見つめるきっかけになる内容である。


(119号掲載)

ちょっとディープな本紹介 タイトル一覧へ



ちょっとディープな本紹介

わがまま一人旅 タイ王国を楽しもう



「タイ王国に見る、日本人が失いつつある心。少数民族の村々を訪れ、人々のぬくもりに触れて書かれた旅のガイドブック」というのが本著のセールストーク。著者の安保周一は「ごく普通の旅人」と見受けられ、どうやらタイと周辺国の国境辺りにすっかりハマってしまったようだ。
 アランヤプラテート〜カンボジア、ノーンカーイ〜ラオス、メーサーイ〜ミャンマーでの人々との触れ合い、また、チェンマイ、チェンラーイ、チェンダーオ山麓、メーホーンソーン、少数山岳民族村についてもかなりのページが割かれている。
 旅先でその地の人々の「ぬくもりに触れる」というのは、実は一歩踏み込む勇気と出会いの幸運が必要である。
 勇気を持って旅に出て、笑顔で一歩踏み込もう! そこでの出会い、触れ合いは我々に忘れていた何かを思い出させ、新しい発見をもたらしてくれるだろう。旅というのは景色を見るだけでなく自分を見つめなおす絶好の機会なのだから。【編集部K】


(118号掲載)

ちょっとディープな本紹介 タイトル一覧へ




ちょっとディープな本紹介

実用 生活タイ語会話

Books-117


著者: ウィライ・トーモラクン

出版:泰日経済技術振興協会付属語学学校

価格:350バーツ





 本誌の本紹介では既におなじみのウィライ・トーモラクン先生のタイ語学習本。この本はタイ語初心者ではなく初級終了者向けではあるが、実生活での会話や単語がふんだんに盛り込まれているので辞書として使ってもとても便利だと思う。
 例えば第1課「スーパーマーケットで」を見ると、「すみません、小麦粉はどこにありますか」「次の列にあります」「ありがとうございます」、などの会話文に続いて「白玉粉、強力粉、片栗粉、コーンスターチ、ケーキ用小麦粉」などの単語が載っている。
他にも「友達を外食に誘う」、「前借りを申し込まれる」、「レストランで注文する」など全24課のシチュエーションを詳しく解説してある。ところどころに挿入されているタイのことわざも興味深い。「郷に入っては郷に従う」をタイ語で何と言うかご存知?
【編集部K】



(118号掲載)

ちょっとディープな本紹介 タイトル一覧へ
ちょっとディープな本紹介