チェンマイ発・ちょっとディープな北タイ日本語情報誌CHAO『ちゃ〜お』は毎月10日、25日に発行。本文へスキップ

<< チックン(175号) | 最新 | 檻の中の賽銭箱 (176号) >>

手作りイエローハウス(平屋住宅) 176号

カテゴリー: 家と人と暮らし | 2010.08.10 Tuesday

 

念願のイエローハウスを完成させたオラブーン・インチャイさん
 チェンマイの魅力に住み心地のよさと物価の安さをあげる外国人は多い。実は、同じ理由でチェンマイに移り住むタイ人も少なくない。オラブーン・インチャイさんもあくせくしたバンコク暮らしに見切りをつけて、チェンマイ郊外のドーイサケットに移り住んだひとりだ。

 広々としたショップエントランス雑貨やアートであふれる店内
 静かな村の一角で、古い平屋を自ら改装した手作りショップ兼自宅のイエローハウスをオープンして1年。「お金をかけなくてもアイディア次第で夢が叶う。それをほかの人にも伝えられたらうれしい」とオラブーンさんは言う。
 イエローハウスの店内にはチェンマイ在住アーティストの作品や彼女のオリジナルのバッグや買い付けた雑貨、衣類が並ぶ。人気のホリスティック・リゾート、タオ・ガーデンから歩いて1分。そこの宿泊客がイエローハウスを訪れ、テラスのカフェでくつろいでいく。
もともと手作りすることが好きだったオラブーンさんは、使いやすくて他にはないものをと、バッグや小物を作ってチェンマイ市内のショップに委託販売していた。いつか自分の店を持ちたいと思っていたが、予算は限られていた。そんな時、家の近くで古い平屋を貸しに出しているのを見つけ、「建物はかなり傷んでいるけれど、庭が広くてショップと自宅にするのにぴったり。自分で改装すれば絶対に素敵な場所になる」と思い切ってそこを借りることにした。

食器棚も飾り棚も手作り(ショップ)不揃いのタイルもアイディア次第(キッチン)
 いざ改装を始めると材木やタイルや家具など不要なものを友人や知人が無償で譲ってくれた。自分でも骨董市場で気に入った家具やタイルを、時には道に捨てられているものを集めていたので、それを上手く利用して出来上がったのがイエローハウスだ。内装デザインから壁塗りや床のタイル張り、ちょっとした家具のリメイクも自分でやった。
「予算が限られているからあるものをどうやって活かそうかと考えるとアイディアが沸いてくるの」という彼女の言葉どおり、キッチンやトイレには不揃いのタイルがモザイク風に楽しく並び、廃材が味のある食器棚に、よくある鉄の窓枠がバルコニーの飾りに大変身した。ドアや柱も使い込んだ風合いのあるものばかりだ。

味のあるテレビや棚(寝室)骨董市場で集めたドアやタイル(自宅スペース)
 自宅がショップなので家にいながら仕事が出来るのが気に入っているというオラブーンさん。奥の自室にいてもお客さんに呼ばれたらすぐにお店に顔を出せる。何でも自分でやってしまう彼女らしく、ショップも自分ひとりで目が届く範囲で続けていくつもりだ。
 バンコクにはもう6年も帰っていないというほどチェンマイ暮らしが肌に合っている。「バンコクで同じように自宅とショップを作ろうと思ったら、チェンマイの何倍も費用がかかる。ここだから自分の夢を実現できたの」とチェンマイでイエローハウスをスタートできたことに大満足だが、まだ終わってはいない。裏庭にはこれから変身を待つ廃材や家具が眠っている。

文・写真:野島知

【営業時間】9:00〜10:00(火・土休み)
【住所】85/1, Moo7 T. Luangnue Doisaket(タオ・ガーデンから徒歩1分)
【電話】083-580-9811
【メール】yellowhouse_doisaket@hotmail.com

 

家と人と暮らし | Top