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小象がやってきた!(187号)

カテゴリー: メータマンからCHANG通信(象使い) | 2011.01.25 Tuesday

 

新年仲間入りした小象

 早いもので私はチェンマイに来て今年で4年目を迎えることになる。私自身、実はこんなに長くチェンマイにはいるつもりはなかった。しかし、エレファントホームを立ち上げるためにチェンマイへ来てみて、実際に住んでみて、とても居心地がよかったのと、立ち上げが驚くほど簡単で逆にそれを維持していくのが難しかったこともあり、当初1年の滞在予定が今年の4月で丸3年になるのだ。

年々、象と一緒にいる日々が当たり前のようになってしまっていて、残念ながら旅行の時に象キャンプを訪れていた時に感じていた新鮮さというものがなくなってしまったのは事実だ。しかし、しばらく象に会えない日々が続くと、落ち着かなくなり、時にそれがストレスになることだってあるぐらい、私にとって象(特にエレファントホームの象たち)はとても身近な存在であるのだ。

エレファントホームには精神的・身体的に少し問題を抱えた象が何頭か象使いと共に暮らしている。観光客を相手にする一般的な象キャンプでは仕事ができない象は居場所がない。そういう象が一人前になるまで静養し、訓練をする場所をエレファントホームは提供している。

その日もエレファントホームの象使いのリーダーであるブーンさんのもとに電話があった。メーホーンソンの山の奥に孤児の小象がいるという。飼い主は金銭的に小象を飼うことができないので、知り合いを通じてブーンさんに連絡を入れたらしい。本来母乳で育つはずのその小象の母親はそこにはいない。一年程前に金銭的に困り果てた飼い主が母親象だけをチェンラーイの象キャンプへ売ってしまったのだという。ブーンさんは連絡があった次の日にかけつけたのだが、そのやせ細った小象をみてすぐに買い取りエレファントホームへ連れていくことになった。


2.	いつも新しい象がやってくるとそのお世話役をかってでる象使いダー君
 その雌小象がエレファントホームへやってきた今年最初の象だ。私はブーンさんと一緒にメーホーンソンまで行くことができなかったため、エレファントホームでその小象がやってくるのをとても楽しみに待っていた。その小象の到着は夜8時ごろになりそうだと連絡が入ったのだが、7時ごろから他の象キャンプから小象を見ようと象使いがぞろぞろと集まって来るではないか。夜到着だとだいたい翌日の朝に象使いが群がるものだ。しかし、この日は違った。「なんでだろう?」と不思議に思っていると、エレファントホームのマネージャーであるジョー君が「今日やって来る小象は特別可愛いらしいよ!」と教えてくれた。なるほど、象使いたちはビールを片手に語り合う至福な時間よりもその小象を早く見たいのだ。

その小象は本当に可愛い顔をしていた。真ん丸な目でまつげが長く鼻もちょうどいい太さで長い。足も大きすぎず小さすぎずお尻がちょっと上がっている。体型について語ってしまうと少しマニアックな話になってしまうが、素人目線で見てもなんとも愛くるしい目がチャームポイントだ。おまけにとても穏やかな性格だろうということは私でもすぐにわかった。

その可愛い小象の名前はまだない。象は普通、2歳を過ぎるとお寺に連れて行き(またはお坊さんに来てもらい)、タンブンをする。そこでお坊さんが小象の名付け親になる。名前をもらうまでは、その象のことは皆「トアレック(おちびちゃん)」と呼ぶ。象の中には小象から離れないでぴたっと常に側にいる象もいる。大抵小象が一頭だけで来ると、そういう傾向が見られる。自分が親代わりになろうと思うのだろうか。そんな光景を目にすると、ふわっと心があったまる。

エレファントホームで静養し見事復帰でき一人前になった象は象使いとともにエレファントホームを去り別のところへ出稼ぎに出かけるか、どこか信頼できる所へ売りに出す。このスタイルが一年中続くため、エレファントホームには象の出入りが一年を通して多くある。

 今年も多くの象さんとの出会いがあるだろう。とても楽しみだ。

(by なお) 

エレファントホーム:
elephanthome@hotmail.co.jp 08-4489-9687(日本語)



 

 

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