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象使いチャナと雌象パッブン (189号)

カテゴリー: メータマンからCHANG通信(象使い) | 2011.02.25 Friday

 

パッブンとチャナ君
 エレファントホームに一番長く住んでいる象が今年7歳になるパッブンだ。パッブンとは「空心菜」という意味で、名前の通り食べることが大好きな雌象である。3年前、エレファントホームを立ち上げる時に、私がお世話していた象なので私にとってパップンはエレファントホームの象の中でも特別な存在だ。

パッブンといえば、「食べ物」というくらい、とにかく食べることしか考えていない「食べ物命!」の象だ。食べ物を見つけた瞬間から、象使いが何を言っても聞こえていないのだろう。そこにバナナの木やさとうきびなどがあれば、お客さんを乗せていようがいまいが関係なく、道を外れてでもその目的物に向かって一直線だ。パッブンに乗るお客さんからしてみたら、いつまでたっても落ち着けず、「ぎゃーっ! 落ちるー!」という悲鳴は絶えない。それもそのはず、パッブンは食べ物を見つけると、急に方向転換したり逆走したりして、後で象使いに怒られることなんて全く考えていないのだ。たとえ、美味しそうなバナナの木が崖の下にあったとしても、ぐいっと頭を下げて鼻をのばしバナナをとってしまうほどだ。

その命をかけてでも食べたい!という根性が私は大好きなのだが、乗っているお客さんからしてみたら、下を見ても地面がなく宙に浮いているように感じるのだから怖いに決まっている。そして、昼食タイムにはパッブンに乗っていたお客さんだけがバテバテになっているのをよく見る。しまいには、お客さんのお昼ごはんまで、忍び足でやってきてパクリと一口で食べてしまう。そんなパッブンであるが、意外にも欧米人からはダントツに一番人気で、そのスリルを味わいたいのか「パッブンに乗りたい!」とリクエストするお客さんも多い。


パッブンとチャナ君と私
 水を飲ませる時もほうっておけば1020分ぐらい平気で飲み続ける。お腹が破裂しそうなくらいパンパンなのに、食べることや飲むことをやめないパッブンの一途さがどこか憎めず可愛らしい。

パッブンがやりたい放題やっている時、「こんなわがままになってしまったのもなおが甘やかしたからだ」と象使いは言う。これはもう一種の決まり文句になってきている。象使いは象とコミュニケーションをとるとき主従関係を保つために時には怒ったりしなければいけないのだが、私はパッブンのその自由奔放さが大好きだったので、特に怒ることもせず、気がすむまで放ったらかしにさせていた。そして、いざとなったらバナナでつって言うことをきかせていたのだ。おかげで、パッブンから落ちることも2度ほどあったが、お客さんが乗る時は象使いがちゃんとついているのだから大丈夫なはずだと単純に考えていた。

そんなパッブンの今のお世話役はチャナ君という象使いだ。チャナ君がエレファントホームに来たのは、半年ほど前で、象のお世話をしたいとジョー君(エレファントホームのマネージャー)に頼みこみやってきた。そして、象使いのリーダーであるブーンさんからパッブンのお世話をするようにと言われたのだ。エレファントホームでは私はパッブンのそばから離れないので、自然にチャナ君と一緒にいる時間が多くなる。チャナ君は今年12歳のエレファントホームでは最年少の男の子だ。まだ象を一度も扱ったことがないが、象が好きだからいつか象使いになりたいと思っていたと言う。最初の頃は人見知りしていて、家族に毎日電話していたがすぐに慣れ、象使いたちとも仲良くなった。私にとっても今では弟のように可愛い存在だ。

最初はチャナ君の言うことを全く聞かないパッブンを、調教棒を使って力ずくで従わせていた。その様子を見るたびにチャナ君と私は考え方の違いで衝突していた。しかし、今ではパッブンとチャナ君はとてもいい仲良しコンビだ。パッブンはチャナ君のことが大好きでバナナがなくてもチャナ君の言うことはなんでも聞くし、放し飼いにさせていてもチャナ君のそばから離れない。最近嫉妬しっぱなしの私である。

お知らせ

「象さんと一緒にソンクラーン♪」ツアーを2泊3日ほどで考えています。興味のある方は連絡下さい! 詳しくは12ページ下をご覧ください。


 (by なお) 
エレファントホーム:elephanthome@hotmail.co.jp 08-4489-9687(日本語)

 

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