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【番外編】 タイの生け花師に聞く (198号)

カテゴリー: 家と人と暮らし | 2011.07.10 Sunday

 

タイの生け花を代表するオパースさん
 ジャスミン、マリーゴールド、バラ、マグノリア、センニチコウ。タイ伝統の冠婚葬祭や仏教儀式で花は欠かせません。新郎新婦の首飾りからお寺や祠に供えるものまで様々な形の花飾りがあります。一見難しそうに見えるタイの花飾りですが、外国人にも気軽にトライしてもらいたいと伝統的なプアンマライ(花飾り)作りのワークショップを開催するオパース・ヤカンミーさんにお話を伺いました。 

プアンマライ
Q
:プランマライとは?

 プアンマライとは花の数珠や花輪のこと。タイで花は儀式、特に目上の人や神聖なものへ尊敬の意を示すときに使われます。例えば、ロイクラトンなら水の神へ感謝の意を込めて、仏教儀式では仏陀に尊敬の意を表しています。同じ花を使っても形が違うと意味が変わってきます。今回のワークショップではその歴史背景や文化を紹介しながら、誰でも簡単に楽しめるシンプルな2種類のプアンマライを作ります。生花を繋いだり、折ったりするテクニックは伝統的ですが、見た目ほど難しくはありませんよ。 

Q:ご自身ではどんな生け花をしていますか?

 イベント、展示会、冠婚葬祭、タイレストランのフラワー装飾をデザイン、アレンジしています。伝統的ラーンナーやウェスタン(西洋)、今風にアレンジしたネオラーンナースタイルなど、ジャンルにこだわらず幅広く手がけています。現在、チェンマイ大学、ラチャパット大学、地元の人を対象にした講習会でジャットドークマイ(タイ語で生け花)を教えています。大掛かりな装飾をするときはその学生たちに手伝ってもらいます。

Q:いつからジャットドークマイを始めましたか? 

最初は5歳頃でした。家に咲いていた花や草を摘んできて編んだりまとめたりしたのが始まりです。小学校から帰ってくるとムンムアン市場にお菓子を買いに行き、いつも花も買って帰ってきてはジャットドークマイをしました。知り合いのおばさんでジャットドークマイをする人がいたので、そこに通って作り方を聞いたり、本を見よう見まねで練習しました。その後、チェンマイ大学美術学部のタイ美術科でラーンナー地域だけでなく東南アジア全域の花に関する伝統、文化、芸術も学びました。大学3年生の頃から人文学部でウェスタンスタイルのフラワーアレンジメントも教え始めました。

オパースさんが手がけたミスタイランドの衣装
Q
:最近、大きなコンテストで入賞されたと聞きました。

 今年、衣装コンテストで優勝し、私のデザインが韓国で開催されたミス・グローバル・クイーン2011のタイ代表の衣装に採用されました。伝統的なテクニックを生かしつつ、コンテンポラリースタイルに仕上がっています。衣装は造花を使い、タイで作って韓国へ送りました。造花は実際の生花よりも扱いが難しく、仕上げるのに時間がかかります。生花を好む方が多いですが、最近の造花は生花と遜色ないくらいよくできていますよ。

Q:最後に「ちゃ〜お」読者へ一言お願いします。 

 ジャットドークマイは骨が折れる作業ですが、出来上がったものを見ると疲れも吹き飛びます。出来上がりのキレイさにこだわらず、その楽しさを伝えたいと思っています。

ありがとうございました。

 チェンマイを拠点に、新旧のテクニックを駆使したオパース・さんのプアンマライ。これからタイ国内だけでなく、海外で見かけることがあるかもしれません。 (文 野島知)


【オパースさんのワークショップ詳細】

ウンディー・ウンガム・フラワー主催
「プアン・マライ〜タイの花輪〜」

【日時】7月239:0016:000
【場所】チェンマイ市芸術文化センター1階会議室
【参加費】1,500バーツ(ワークショップ資料および2回のコーヒーブレイク含む)
【問い合わせ】08-1 706-2305

※ワークショップはタイ語で行われますが、日本語の通訳が入りますので言葉が心配な方も安心してご参加ください。

 

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