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雨期の象使い体験 (203号)

カテゴリー: メータマンからCHANG通信(象使い) | 2011.09.25 Sunday

 

3.	泥を見つけて遊びたがるのはやっぱり小象たち  
 雨期に入ってしばらくすると、川の水が増水し流れも速いことから、様々な象キャンプの中のアクティビティーである筏下りができない日が続く。筏下りだけではなく、象乗りも同じで、川を渡り山の中に入っていくことができず、ルート変更せざるを得ない。そのため、雨期の象キャンプ近辺の車道を見ると、象のフンがボトボトと落ちているのを目にしたことがある人も多いのではないかと思う。象のトレッキングコースも村の住宅地へと変わるのだ。

 私達エレファントホームの1日体験プログラムもまた同じように、川を渡り森の中へと入る。なぜならば、その山奥に象が(人間も!?)泥浴びをする場所があるからだ。エレファントホームではこの「泥浴び」をメインイベントにしている。しかし、川を渡ることができなければ泥浴びスポットにたどり着けないのだ。雨期にはそのメインイベントの「泥浴び」ができないということもあって、去年までは雨期の象使い体験料金は20%オフにしていた。 


2.	ランチタイム。パッタイ美味しい!
 何か「泥浴び」を越えるような、象使い体験に来たお客さんが楽しかったと満足して帰れるようないい場所はないかと象使いを含めて皆で話し合った。実は、この話し合いは去年の雨期から出ていたのだ。しかし、一向に話が進まず、結局今年になっても何も結論が出ず、雨期が迫ってきても決まらなかった。いくら私が「もうすぐ雨期に入るよ! どうするの!?」と問いかけても、決まって返ってくる言葉が「ジャイイェンイェン!(落ち着いて!)」で、具体的に決めようという気配がこれっぽっちもない。象使いだけではなく、マネージャーのジョー君ですらいい案が思いつかないからなのか、この話題を避けていた。私ももう彼らと付き合って4年以上。いらいらしても何も始まらないのはわかっている。ここは目をつぶってだまって見守ることにした。

 雨期に入って2ヵ月位経った頃、ようやくいいプランが思いついたようで、ある日ぶっつけ本番でお客様をその新コースに連れて行くことになった。本来なら、まずはスタッフたちだけで象と山へ行き、ルート確認やら安全確認やらするのが普通だろう。さすがタイだ。もう何も反発する気も起こらず黙って従うことにした。


象
 エレファントホームを出発して、登りのコースは宿泊体験コースでも使うルートなので、何も問題なく、お客さんも楽しそうだった。雨期は山の色が濃い緑で象と人と自然がとてもいい感じでマッチして写真がきれいに撮れるのだ。暑期と乾期では目にできないような深緑を楽しみながら山を登る。 

 そして、昼食場所で皆でお昼を食べながら、ふと周りを見渡してみる。すると一緒にここまで登って来た象が泥を見つけて寝転がり泥遊びをしている。それもそのはず、雨期だと地面が湿っているところが多いし、水たまりもある。それを象が見のがさないわけにはいかない。泥浴びしているなんとも幸せそうな象の顔。それを見るお客さんたちもなんだか嬉しそうだ。

 昼食後、山を下って行くのだが、これが結構ハードだ。はじめて象に乗った人は怖いだろうと思う。というのもかなり急な下り坂だし、地面はぬかるんでいるので象も滑るし前のめりになる。そうすると、乗っている人間も自然に前のめりになるので上手く後に体重をかけないと頭から落ちそうになる。ここは象使いのフォローが必要となる。

 30分程で下りが終わり、また山登りが待っている。ここからは、お客さんも慣れたようで1人で上手く乗れるようになっている。そして、ゴールのエレファントホームまでは比較的緩やかな坂なので、お客さんも景色をみる余裕が出てくるのだ。

 こうして雨期に入ってから決まった新ルートもなかなか好評だ。私も車道に全く出ずに、山の中で象と一緒にトレッキングするこのルートが好きだ。

 (文・写真 by なお)
エレファントホームのお問い合わせ:elephanthome@hotmail.co.jp (日本語)

 

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