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市原ぞうの国 (209号)

カテゴリー: メータマンからCHANG通信(象使い) | 2011.12.25 Sunday

 

ショー
 今、日本へ一時帰国していて、久しぶりの日本での生活を楽しんでいるのだが、12月に入ると一気に寒くなってきた。まだ本格的な冬ではないが、タイで生活している私にとっては極寒だ。これは決して大げさではなく、真冬の一時帰国はやめようと決心する今日この頃だ。

 そして、メータマンの象たちへの恋しさは半端ではないのも事実だ。帰国をする度にあの自然の中にいる象たちに会いたい気持ちが日に日に強くなるのだ。  

 日本に帰ると妹と必ず行くのが、「市原ぞうの国」である。動物好きの妹は私が日本へ帰ってくると当たり前のように「ぞうの国いつ行く?」と私の都合を聞いてきてくる。 


食欲旺盛なカピバラ
 千葉県市原市にある「市原ぞうの国」は千葉県に住んでいても知らない人が結構いるのだが、ここには象がなんと9頭もいる。これは日本国内の動物園の中で最多である。象だけではなく、ここには動物が約100種類いるのだ。マーラ(テンジクネズミ科)やカピバラ(げっ歯類の中で最大種のネズミ科)やラバ(ロバと馬の混血)など、めずらしい動物が多くいる。


マーラはとても臆病者
 この動物園では「餌バケツ」を1つ500円で販売している。中にはキャベツやニンジン、バナナなどが入っていて、ほとんどの草食動物たちに直接その餌をあげることができるのだ。私と妹がぞうの国へ何度も行く理由はここにある。どんな動物にも餌をあげてしまう私と妹はすぐに餌がなくなってしまい、次から次へと餌バケツを買ってしまうのが玉に瑕ではあるが……。我が子に動物と触れさせたいと思った親御さんにおすすめの動物園なのだ。

 この動物園では、「ぞうの国」なだけあって、タイへ行かなくても象のショーが見られる。象がサッカーしたり、絵を描いたり、ダンスをしたりとタイでのエレファントショーを短く凝縮した感じのショーが楽しめる。しかも、象が描く絵は行く度にレベルアップされていて、花だけではなく木や森、山などを色使い上手に描いたり、漢字を書いてみたりもする。また、象の背中の上に乗って園内を1周したり、象の鼻にぶら下がって記念撮影したりするなど、少しタイ気分を味わうこともできる。

来年5歳になるゆめ花
 エレファントホームの象使いリーダーであるブーンさんは7年程前にこの動物園で象使いとして働いていた。メータマンの象たちが恋しくなり、たったの1年でチェンマイへ戻ってしまったのだが……。当時一緒に働いていて今でも動物園に残っている象使いさんたちも何人かいるので、私が会いに行くと会話もはずみ園内にいる象の近況なども聞いたりすることができるので楽しい。

 ブーンさんが働いていた頃、ちょうど「星になった少年」という市原ぞうの国の園長さん原作である映画の撮影をしていた。この映画はチェンマイでも撮影されたので知っている人も多いと思うが、園長さんの子供「哲夢」という少年が象使いになりたくてタイへ修行に行き、日本最年少の象使いになるというストーリーだ。最後には交通事故で天国へ行ってしまうという切ないシーンもあるのだが、これは実話だ。象たちの中でもランディーという象は深く悲しみ、告別式で涙を流したのをテレビで見た時は、ランディーと哲夢君の絆に感動した。そのランディーもぞうの国にいて、毎日元気にショーに登場している。

 哲夢君が描いていた夢を家族が引き継ぎ、「市原ぞうの国」開園が実現した。象を何頭も飼育するなんて大変なことだろうに、引退した象がのんびり過ごせるようにと「勝浦ぞうの国」までつくってしまうのだから、哲夢君は天国から喜んでいるに違いない。

 そして、今やぞうの国のアイドル的存在である2007年に生まれた小象のゆめ花ちゃんがショーでは大活躍だ。ダンスをしたり、絵を描いたり、あいさつまでもがかわいく人気者である。

 皆さんもぜひ日本へ一時帰国した時に行ってみてください。普通の動物園とは違う視点から楽しめるスポットですよ。

(文・写真 by なお)
エレファントホームのお問い合わせ:elephanthome@hotmail.co.jp (日本語)

 

 

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