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結婚式 (219号) Mahout Diary

カテゴリー: - | 2012.05.25 Friday

 

象
 仏暦2555年5月5日、エレファントホームの英語ガイドスタッフであるウィットの結婚式があり、メーワンの実家まで行ってきた。5月5日は、国王即位記念日ということでタイでは祝日にあたる日だ。
 今まで何回か友人などの結婚式に呼ばれたことがあるが、思い返してみると全て乾季だった。先日も象使いとその彼女が結婚することになり、日取りを決めていたところ暑季や雨季を避けている様子だった。私が理由を尋ねると、「カレン族は普通、乾季にやるんだよ」と言っていた。私はその理由が知りたかったのだが、確かに今年は2月下旬から3月上旬に結婚ラッシュかのように象使いの若者たちが次々に結婚式を挙げていたのを思い出す。 
 私はホームのスタッフの結婚式には積極的に参加したいと思っている。というのも、象使いなど長く働かないスタッフが少なくなく、せっかく仲良くなったのに突然ホームからいなくなってしまうことがよくあるのだ。誰かの結婚式に行くと昔働いていたスタッフに会えたりするのが密かな楽しみでもある。
 乾季の結婚式にしか参加したことがなかった私は、チェンマイ市内のタイ人の友だちに、その日に結婚式に行くのだと伝えたら、「今日はとってもいい日なのよ! 5がたくさん並んでるでしょ。芸能人は皆今日結婚式を挙げるんだから!」と教えてくれた。「えっ! 芸能人皆って…それは大げさだよね!?」なんて内心思っていたが、タイの著名人が2555年5月5日に五つ星ホテルで結婚式なんていうニュースを実際に目にした。
 確かにその日はタイ人の食いつきそうなゾロ目の日だ。タイでは年の最初の2桁は省いて省略し、5/5/55と表記する。
 なるほど、ウィットもそんな流れにのったのか。ホームに来てまだ1年も経ってないウィットは、強面で大柄で、日本人のお客さんから「ジャイアン」と呼ばれるほどガキ大将的な存在だ。

2.	その日に撮った写真はこの1枚だけ。
 そんなウィットの結婚式は朝から行われたが、ホームにはお客様がいたので、式場に夕方着くように向かおうということになった。ウィットもそれを了解し、夕飯を用意して待っているということだった。昼過ぎにチェンマイを出発するとマネージャーであるジョーが言うので、私もそのつもりで、チェンマイ市内で用事を済ませ待機していた。
 午後2時、3時…待てど暮らせど連絡はなく、ジョーに電話してみると、「今からシャワー浴びて行くから!」と返ってきた。なんだかいろいろと言い訳していたが、結婚式のようなめでたい日にはさすがに遅刻はないだろうと思っていたので、正直驚いた。 
 結局5時に市内でピックアップしてもらい式場へと向かった。エレファントホーム隊は車3台で向かったのだが、途中の山道で車を停め、運転手3人が何やら深刻に話したり、電話したりしている。ジョーに聞いてみると、どうやら皆現地に行ったことがないらしい。道に迷ったということだ。「今さら何言ってるの!?」という思いしかその時にはなかったが、私が「あと、どの位の時間がかかるの?」という質問をいくらしても「あと少し」などと曖昧にしか答えてくれなかったのはわからなかったからだったのだと合点した。 
 7時頃、さすがにお腹がすいた私たちは焼き鳥を買い車内でつまんだ。女性陣ははっきりしない男たちの行動に苛立ち、男性陣はそれをごまかすかのようにビールやらウイスキーを飲んでいた。
 式場に着いたのは夜の9時頃。私たちを出迎えてくれたのはウィットと奥さんのみ。私が楽しみにしていた知人にも会うことなく、ウィットが用意してくれていた冷めたご飯を食べ、そこを後にした。 
 最終的に現地にいたのが1時間弱、移動時間往復7時間という私の想像をはるかに超えた忘れられない結婚式となった。

(文・写真 by なお)
エレファントホームのお問い合わせ:
elephanthome@hotmail.co.jp (日本語)

 

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