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絵で見るラーンナー絵画 クワンダープ(刀の演舞場)264号

カテゴリー: 今号のピックアップ | 2014.04.11 Friday

 




ラーンナーの刀についての取材に出た時、
多くの師匠から話を聞く機会があった。
師匠たちは、
昔は寺で行われる重量な儀式の時、
例えば「ポーイルアン」というお祭りなら、
人々はそれぞれお供えを飾り付け、信仰心と共に行列で寺に届けに行くのだが、
そこに楽しさを加え盛り上げるのに欠かせないのは、
やはり「フォンダープ(刀の踊り)」や「フォンジューン(戦いの踊り)」であった、と語ってくれた。

  他の流派の人の腕がどのようであるか、
時には、フォンダープやフォンジューンの手を合わせてみることもある。
しかしそれが終われば、怒りや恨みは一切ないのだ。
 「クワンチューン」と呼ばれるラーンナーの武術の演舞場は、
ラーンナーの男性にとって、
武術をもとにした芸術であるフォンジューンの技を披露し、自慢し合う場所である。
 音楽家は楽しく楽器の演奏をし、観客もちょっぴりはらはらしながら楽しむのだ。
  
現在もフォンジューンやフォンダープは
様々な伝統行事のショーの中で演舞され、いつでも見ることができる。
しかし、素晴らしい技を持つ人が一同に集まり、武術の魂に触れつつ踊る機会は滅多にあるものではない。

これらの知識を持つ師匠たちも、今、少しずつ亡くなっている。
この智慧は大切なもので、民族ごとの特徴がある。
自分や家族や友人、愛する人、そして国を守るために使われてきたのだ。
私は、ラーンナーの子供や若い人達に昔の人が残してくれた財産の価値を知り、
この智慧への関心をもっと深めてもらいたいと願うばかりである。

100 ×150
アクリル絵の具、金箔

 

 

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