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危うさいっぱいの人紹介

カテゴリー: ロングステイの光と影 | 2007.05.20 Sunday

 

<親切心から人を紹介!>

 現段階では、新参の本格的ロングステイヤーよりも、ロングステイに備えての下調べというか、短期間の滞在者が試行急増しているようです。どちらも、実際に長期滞在するにあたっての、いわゆる衣食住を中心に、病院の医療面などを含めて、いろんなことをまず試行体験しながらチェックしてみようとのことでしょう。何もかも異なる異国ですから、いきなりのロングステイは、やはり無謀に近いのはいうまでもありません。ホップ・ステップを経てのジャンプということで、このような傾向になってきたのは、好ましいことに違いありません。
 そのようなロングステイ前段階の方や、ロングステイし始めた方などは、すでにロングステイを行っている方やベテラン定住者に、あれこれと情報を得たり、相談を持ちかけたくなります。煩雑なビザ関係、住まい関係、車・バイクの購入関係、タイ人・日本人含めてのこじれたとの人間関係などなど、実に多岐にわたる相談なので、相談されたほうも困る場合が往々にして出てきます。そこで、相談内容に応じては、その方面に通じている顔見知りや、知り合い、該当する掲載広告などを紹介する場合も少なくないでしょう。
 チェンマイに巣食っている、ごく少数の懲りない日本人たちは例外として、親切心から「あの人ならば大丈夫だろう」と、さほど深く考えずに紹介してあげる場合が少なくありません。同じ日本人ならば、困っていれば親切に教えてくれるだろう、との善意の現れで嬉しいことです。
 ところが、この安易な親切心が、時として相談を持ちかけてきた相手に、多大な迷惑や金銭的被害を与えてしまう場合が、往々にして起こりうるから厄介なのです。自分には確かに親切にしてくれたと思っても、不安を抱いている不案内の新参の相談相手にも、同様に親切にするとは限らないのです。
 「人あたりも良いし、誰にも親切そうな感じだし」と、その人を紹介。しかし、しばらくして、その人のよからぬ噂が耳に入ってきて、よけれとその人を相手に紹介した自信がぐらついてくる。場合によっては、紹介した相手がうまく正体を隠蔽して、相談に来た新参者を詐欺・ペテンまがいの手法で、あぶく銭をせしめることも無きにしも非ずです。こうなると、騙された相手は、善意の紹介者をグルではないかと疑念を抱くようになるのも、無理なからぬことかもしれません。こうなると、よけれと親切心から紹介したに過ぎないのに、とんだとばっちりを食わされる羽目にもなります。
 誤解を恐れずに言わせてもらえば、騙すベテランの日本人は、小金を持ち騙しやすい日本人なのか、マイナス情報を知っていて騙せない相手なのかぐらいは、騙してきた経験からすぐに感知するでしょうから。こんなことは、チェンマイに限らず、他でも似たりよったりだとは思います。だが、チェンマイは狭い日本人社会ゆえに、騙す・騙されたの噂が燎原の炎のように広がっていく危うさがつきまといます。それが狭いチェンマイの怖さでもあります。
 日本人は雑誌などの活字本に堂々と紹介された人物や、表舞台で派手に活躍している人物には、何の疑いも抱かず立派な人だと、無邪気に信用してしまう傾向があります。特に異国などで活躍している日本人などと紹介されると、素晴らしい方だと尊敬に近い念さえ抱いてしまうでしょう。まあ、そうなるのが当然でしょうが、ごく一部ですが、それを逆手に利用しようとするずる賢い人もいても、なんら不思議ではありません。
 過去を振り返ると、チェンマイ関係でTVや雑誌に紹介された人物が、こともあろうに日本人相手に詐欺やペテンまがいを繰り返している、とんでもない人物だったことも実際にありました。日本の有名な旅行会社が、チェンマイ・ロングステイ体験ツアーを組み、チェンマイ現地でのセミナー担当者が、こともあろうに、日本人相手に詐欺・ペテンまがいのことを行っている人物だったりもしました。チェンマイのロングステイ関係の雑誌になるたけ掲載されることで、読者を信用させて、ネギしょったカモがやってくるのを、てぐすね引いて待っているかもしれません。
 昔ですが、「TVや雑誌に出る人二流で、出たがる人は三流」などとどなたかが喝破していました。それは出られないひがみでしょう、と最初は思ったのだが、あとでそういうこともありうるかも、と考え直したのを覚えています。
 こちらにあるていど暮らしていて、裏や表の情報をそれなりに耳にすると、ロングステイの各種必要なことの相談を受けても、なんとも答えにくくなる方もおられるでしょう。

 <無料相談は有り難いのだが?>
 
 日本では、海外ロングステイブームの高まりとともに、ロングステイ・セミナーなどがわりと活発に開かれているそうです。貴重な現地の生情報に対しては、ちゃんと対価を払って当然でしょう。従って、そのようなロングステイ・セミナーが、まったく無料などというのはないでしょう。
 ところがどっこい、現地チェンマイに来ると、ロングステイ無料相談なる看板を掲げた、業者や個人がけっこういるから不思議です。ちょっと首を傾げてしまう方も少なくないでしょう。見ず知らずのアカの他人に、「お金は1円たりとも要りません、無料で相談にのってあげましょう」です。相談を受ける相手は、よほど暇でお金が有り余っている慈善家なのか知らん、と感心してしまいます。
 まあ、実際問題として、向かい合って座って話す相談話はまでは無料。次の段階の、相談内容を実務的にすすめるならば、その手続きの費用がこれこれかかりますという話に続き、あくまでカッコつき無料相談の意味であろう。
 こうなると、無料相談窓口を相談相手に安易に紹介してあげるのも、万が一のことを考えると、どうしても気が引けてくる方もおられることと思います。

(66号掲載)

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