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単身ロングステイの夢(1)

カテゴリー: ロングステイの光と影 | 2007.05.21 Monday

 

 間近に大きな波となって押し寄せるであろう、団塊世代のチェンマイ・ロングステイ。それに向けてのロングステイビジネスが、日本でもチェンマイでも玉石混交で盛んになっている。それはそれとして、チェンマイ・ロングステイの、いわば影の流れとしての、老齢・年配男性の単身ロングステイが、すでに爆発している。このことは、以前に述べたので、今回は「単身ロングステイの夢」。
 老齢・年配単身ロングステイヤーの大半は、別居や死別、離婚などワケありでチェンマイに辿り着いた方々であろう。このような単身男性にとっては、「サヌック(楽しい)・サバーイ(気持ちよい)・サドゥアック(便利)」の微笑みの国は、諸物価も安いこともあって、いわば「空気」さえうまく合えば、単身者天国にも相当するかもしれない。
 しかし、ここでも以前述べた「ロングステイ3年説」が、大きな壁となって立ちはだかってくる。物価安で支出が抑えられ、日本社会のように他人の目を気にすることもない、のんびり単身暮らし。でも、所詮は「侘しい男やもめ暮らし」の深遠が影のようにつきまとう。ところが、多少のタイ語会話をマスターし、カネをケチらなければ、当地の年下や若い女性達と案外仲良しになれる。さらにカネを注ぎ込めば、ねんごろになれる場合も。いまどき、否、ずっと前から、老齢・年配単身男性など、日本では女性陣から冷たい視線を浴びることはあっても、お付き合いしてくれるなど不可能に近い。ところが、チェンマイでは、日本では考えられないほど、安い投資(?)でいとも簡単に、あれこれ気軽に仲良しになれる。たとえ、それが日本人の懐の財布へ打算が働いていようと、ともかくお付き合いは難しくない。もっとも、そんな機会さえうまく活かせない、老齢・年配単身男性も中にはおられるのだが、そんな方はそれで構わないのであろう。
「侘しい男やもめ暮らし」の暗い深遠に向き合わずに、お金に物を言わせて、手っ取り早く「女の紹介」を、その筋の斡旋業者や闇業者に依頼する、老齢・年配単身男性ロングステイヤーも、いつまでたっても後を絶たない。そして、裏で巧妙にその女紹介をして、ぼろ儲けを企む懲りない日本人定住者も、また後を絶たない。紹介された女に、結局、家や車や商売資金などで、5百万円や1千万円をパーにした話は、ゴロゴロと転がっている。
 このように、なんとなく負のイメージがつきまとう老齢・年配単身ロングステイヤーではある。だが、年配男性の方の中には、当地女性との真摯なお付き合いを経て、結婚やそれに近い形までこぎつける方も少なからずおられる。多くの場合、その年齢では日本での結婚や再婚など問題外と諦めた、いわゆるバツイチも最たる年配の男性。大概は、大きな年齢差のカップルだが、そんなことをたいして気にせずに暮らせるのが、タイの社会の寛容性でもあろう。そのような年齢差カップルの危うさは否定できないが、ともかく、幸運にも侘しい単身ロングステイを卒業して、一つの部屋に一緒に暮らせる心のよりどころができたのだ。そうなると、日本人年配御夫婦のロングステイヤーより、数倍も活き活きと、かつ、相手がタイ人だけに、余裕を持って暮らしているように思える。

(続く)

(82号掲載)

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