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「御飯」

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.05.21 Monday

 

ギャギャップ85号ご飯 御飯(お米)は毎日のギャップの一つではないですか? タイ(東南アジア)のお米は臭くてパサパサで美味しくないとは相当以前から知られていましたが、何年か前に日本政府は自らの禁を破って大量にタイ米を輸入し、それがタイから中東やアフリカなどに大量に出す輸出用標準米だったから堪りません。誰も買わなかったばかりか、タイ米の悪評が日本人全部に行き渡ってしまいました。皆さんもそれは覚悟の上でタイ(チェンマイ)に来たでのではないでしょうか。
 タイ(東南アジア)のお米は日本のジャポニカ種と違うから、これは避けられないギャップ。それにしても14、5年前までは、屋台や簡易食堂の飯は食えた物ではなく、タイ料理は美味しいのに本当に残念でした。市場で臭みの少ない上等のウルチ米を買い、粘りを出すためにモチ米を混ぜて凌ぐ生活の知恵、未だにこの手法を取っている日本人家庭も多いでしょう。でもタイの米生産も段々高級志向になり、臭い飯を出す食堂や屋台も当時の半分以下に減り、政府はタイ人(東南アジア人)が最高級とするカーオ・ホーム・マリ(ジャスミン香り米)を奨励して輸出品目にもなりつつあります。色つやも口当たりもまずまずだが、ジャスミンの匂いを嗅ぎながら刺身が食えるか! ごもっとも。日本人の感覚では全く馴染めません。
 1990年半ば頃から日本人人口の増加を目当てに、日本米(ジャポニカ種)の栽培がチェンライ周辺からスタートして北部タイに広がり、今では高級スーパーでタイXXコマチやタイ○○ニシキが上級タイ米の2倍以上の値段だが手に入ります。日本と同じく米輸入禁止のタイにこの種籾が入ったのは、日本から輸入した中古の精米機だか脱穀機に引っ付いて来たのを植えてみたのが始まりと言われてますが、これは眉唾でしょう。誰かが上手くやったんですよ。
 それでは日本人はこれ程まで御飯にこだわり、日本人から見ればタイ人は全く関心がないようなのは何故だろう? 絶対に相容れないこのギャップは双方に御飯の食べ方の違いがあるではないだろうか?と私は考察しています。日本人はオカズをそれぞれの小皿に盛付け、オカズを食べてから次に御飯を一口と別々に食べるでしょう。昔の上流家庭では、天丼、かつ丼は下衆の食べ物と言われました。繊細でほのかな味わいを、それぞれカズと御飯に要求するのが日本食ですよね。一方タイ人はハーブの利いた濃厚なオカズを共用の大皿から自分の御飯の皿に取り、御飯に乗せたり混ぜたりしてスプーンで一緒に食べます。また、田舎の人はもち米(カオニャオ)の御飯を指で丸め器用にオカズと一緒につまんだり、ナムチム(漬け汁)に浸けて食べてます。それの究極が屋台や簡易食堂で提供されるぶっかけ飯なんです。こうなるとオカズの味が強いから御飯の味はあまり判らないし、御飯自体は日本人と違ってそんなに重要な物ではないのでは? 

(読者の皆さんからビックリ!ギャップ体験を募集します。私suga@loxinfo.co.thまたはChao編集部へどうぞ)

ギャ!ギャップ! これって常識?非常識? タイトル一覧

(85号掲載)

 

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