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「ぽい捨て」

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.05.21 Monday

 

ギャギャップ86号ポイ捨て 環境問題! お偉い方達は地球温暖化とかオゾンホールなどと論議されていますが、実際のレベルでは毎日排出され増え続ける産業や生活廃棄物の処理で、そこに大きなギャップがありますね。チェンマイ市でもゴミを回収して捨てるだけで苦労してますよ。南へ百キロのランパーン県まで運んでいるとか、ある田舎でやっと見つけた埋め立て場所で住民に反対され、ゴミごとトラックまで焼かれた事件もあったそうです。
 日本ではゴミを分別したゴミ箱に入れるまでになりましたが、そこまで来るには大きな努力とお金が費やされたはずです。タイではギャップの底辺は「ぽい捨て」ゴミ問題です。行楽地周辺の道路傍のゴミ、タイ人の大好きな滝に行けば滝壷の岩の間はゴミ箱なんですよね。バンコックでは数年前から「ぽい捨て」条例(?)が出来ました。時々情報不足のファラン(外人)が捕まって千バーツ取られたなんてニュースがあります。可哀想ですねー。今まで何人くらいのタイ人が捕まって罰金がいくら集まったのかの公表はありません。
 恥ずかしながら我が家も酷いもんです。家人が車で帰宅して門の扉を開けるために一時下車、その時途中で買ったらしいコンビニかファストフードの紙コップを門前に「ポイ捨て」。根性の悪い私は「何で我が家の前でなく途中で捨てて来ないか!」と心の中で叫びます。朝、車が出て行くと、カーポートに前夜買い物したスーパーのレジシートやチラシが丸まって落ちてるんです。家の中にはテーブルの数ほどチリ籠を置いていますが、それでも机の上にミカンの皮や使用済みのテイッシュペーパーがあります。チリ籠に入れる意思はあったのでしょうが、良く狙いを付けないから籠の周りに散らばっていることもあります。
 だがある時、はたと膝を叩き、目から鱗が落ちました。イサーンの実家にはゴミ箱がないんです。高床住宅の下にある縁台で調理や食事をしていると、犬、猫、ウサギ、鶏からアヒルまで競争して、地面に落ちた物はあっという間になくなります。田舎では紙屑が出ないんです。新聞も雑誌もチラシもなくて、紙文化(?)は子供達の教科書とノートくらい。最近一軒か二軒の売店でくれるビニール袋は農業副資材に利用します。動物の食べられない少しのゴミは落ち葉と一緒に焚き火や竈で燃やしちゃうから、「ぽい捨て」ご免で問題なしなんです。
 これで判りました! バンコックだってチェンマイだって何十年か前はおんなじだったんですよ。だから「ぽい捨て」は未だに改まらないタイカルチャーの一つでしょう。でも都会に生まれ育って、田舎を知らない若者や子供達は? はい、彼等の体内にはご先祖様からの「ぽい捨て」のDNAがシッカリ入ってるんです。ホントかな?

(読者の皆さんから「ビックリ!ギャップ体験」を募集します。私suga@loxinfo.co.thまたはChao編集部へどうぞ)

(86号掲載)

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