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「タイ国鉄」

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.05.21 Monday

 

ギャギャップ87号タイ国鉄 シンカンセン(新幹線)が世界共通語になるくらい、日本の鉄道は恐らく世界一でしょう。私の後輩で東京に住む大学教授は、今は引退して中部地方岐阜市のある大学で週2、3回の講義を持っていますが、朝早目に自宅近くの駅から電車に乗ると午前の講義に充分間に合うと言っています。飛行機はとても敵わないですね。
 日本の鉄道スタートは明治5年、タイは1893年(明治26年)で約20年の遅れでしたが、タイでは1926年(昭和元年)にチェンマイまで達した頃から発達が止まり、ヴェトナム戦争時代アメリカの影響で自動車社会になり、そのまま取り残され現在に至っています。だから日本の鉄道とタイ国鉄のギャップはお祖父さんと孫以上、正にレトロの世界です。
 では、沢山ある鉄道のギャップの幾つかを見てみましょう。
最近バンコックに出来た高架鉄道や地下鉄はカード式乗車券の自動改札ですが、タイ国鉄には改札口が無いんです。切符を買ってそのまま乗り込むと、発車後直ぐ検札係が来てパンチを入れますから、切符の無い時はここで切符を買います。ただし、これは普通3等車の場合で、1等2等寝台車等の座席指定車は例え空席であっても無札(無賃)乗車のペナルティを取られますから、3等車で普通切符を買ってからアップグレードする必要がありますので御用心。もっとも1、2等車は外人バックパッカーにも人気があり、当日席はほとんどありません。各駅や旅行社で90日前から予約可能です。
 発車の時、日本のようにけたたましいブザーやアナウンスの繰り返しは無く、チャランチャランと2、3回鐘を鳴らし信号手が青旗を振ればスーッと出ますから、ホームでウロウロして置いてきぼりや危険な飛び乗りにならないように注意が必要です。
 1、2等寝台車等の付いた急行列車は機関車を含めると15両以上の編成で、上級車両はバンコック寄りに連結されています。始発終点以外ほとんどの途中駅のホームは列車の3分の1位の長さしかなく、何故か機関車をホームの先端に止めるので、チェンマイ行きの1、2等車からの途中下車はデッキから地上へ飛び降りる事になります。大変危険ですから、必ず列車ボーイにヘルプを頼みましょう。
 日本の鉄道はピタリ時刻表通りに走ります。それどころか2、3分の遅れを取り戻そうと暴走して、満員電車を引っ繰り返した大事故もありました。タイ国鉄の場合は始発の時刻はほとんど正確ですが、チェンマイ線の場合到着は上下線とも1時間前後の遅れが普通で2時間遅れも珍しくありませんので、余裕を持った旅程を立てた方が良いでしょう。
 最後に下の話になりますが、列車の便所はポトンと直接線路に落下する方式です。ですからエアコンなしの窓を開け放った3等席は、場所によって目に見えない飛沫が飛んで来る恐れがあります。また鉄道線路沿いを歩くのも衛生的には?です。
 お暇な方はこのギャップを逆利用して、のんびりとタイの野山を旅するのも面白いかも。

(読者の皆さんからビックリ!ギャップ体験を募集します。私suga@loxinfo.co.thかChao編集部へどうぞ)

(87号掲載)

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