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「紙が無い!」

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.05.21 Monday

 

ギャギャップ88号 紙が無い 今回のコラムは臭い話なので、どうぞ食事中やその前には読まないようにご注意下さい。
 タイも昔の日本と同じく農業国だから、昔はポットン便所で落下物は有機肥料として還元されていたのでしょう。しかし農業は化学肥料に押され市街地には上下水道が完備され、農村地帯でも簡易式浄化槽が普及してバケツで流す手動式水洗がほとんどのようですね。
 日本語では「便所」、古い言葉では「ご不浄」「雪隠」などと、排泄専用、汚い、狭い場所という表現ですが、タイの一般住宅では日本より広めのスペースの一部に便器を置き、シャワーや水浴び(アープ・ナーム)が出来る明るいイメージが普通です。タイ語もホーン・ナーム(水の部屋)と呼び、英語のWC(ウオーター・クロゼット)と同義で、洋式のバスルームに近いんです。農村では本屋とは別に、納屋などと併設して別棟なのも、日本の田舎に似ていますね。新築間もないイサーンの義兄の家に泊まった時、ホーン・ナームは未だ作ってないからとスコップと懐中電灯を渡された事があります。若い時の山歩きの経験で、青空便所には抵抗はありませんでしたが、真っ暗な藪の中でサソリやコブラにお尻を舐められないかと落着かず、開放感はありませんでした。
 洋式腰掛便器はタイでも急速に普及していますが、まだ蹲踞(そんきょ)式が絶対多数で形も日本とは異なりますよ。和式は前方に飛沫防止?の盾があって壁に向かって用を足しますが、タイ式はノッペラボーだから戸惑っちゃいます。でも幅広の縁に足の位置が刻まれていますから、それに合わせると壁にお尻を向ける姿勢になりますから確認しましょう。
 まあここまでのギャップは良いとしても、決定的パンチはタイでは紙を使う習慣が無い! トイレットペーパーが無い!事なんです。便器の傍に小さな水槽か水甕とプラスチックの柄杓や、壁に取り付けられたピストル蛇口の付いたホースで洗浄します。いくら暑い国でもお尻が濡れたままでは気持ち悪かろうとは余計な心配。昔からの習慣で平気なんですねー。だから例え都市地区でも、外国人の影の薄い所に行く時は、トイレットペーパーは必携ですよ。幹線道路の給油所やレストエリアには、割と清潔なトイレの準備がありますが、100%タイ式で紙の備えはゼロ%。長距離ドライブには車中に準備が必要です。
 ここで「紙を使わないから野蛮だ」などと言ってはなりません。「お尻に優しい」のキャッチコピーで、ボタン操作でジェット噴水が洗浄し、温風に切り替えて乾かしてくれるウオッシュレットがトレンドである事をご存知でしょう。バンコックの某高級ホテルで遭遇し早速使用に及びましたが、全く作動しませんでした。だがそこはタイ、その事を慮ってか?忘れたのか?トイレットペーパーも撤去してなかったので事なきを得ました。

(読者の皆さんからビックリ!ギャップ体験を募集します。私suga@loxinfo.co.thかChao編集部へどうぞ)

(88号掲載)

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