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「道路で宴会」

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.05.21 Monday

 

ギャギャップ92号 道路で宴会 タイは国土が広く(日本の1.4倍)人口が少ない(日本の約半分)ためか、土地の利用や管理に関しては大らかというか杜撰(ずさん)です。だから悪徳役人が業者とグルになって国有地を売り飛ばしても、リゾートなどが立ち上がり掛けて初めて大騒ぎとなる始末はご存知でしょう。
 日本では境界線が数センチずれただけで裁判になるなんて、タイでは非常識としか考えられないようですね。日本では例え一時的でも公共の歩道や道路を個人が使用することはほとんど不可能。公共工事を担当する建設業者が資材などを置くのにも、所轄の警察で時間を掛けて複雑な手続きをした後で道路使用許可を取得することが必要です。
 一方タイでは日常目撃するように、歩道や道路に商品がはみ出したり、堂々と看板を置いてます。それどころか、許可無く屋台や露店を開いて生計を立てる、それに付け込んでショバ代を集める役人まがいやマフィアが居るなどもう滅茶苦茶。歩行者はこれらを避けて、スマートボールみたいにジグザグ歩きを強いられます。足元ばかりに集中しすぎて、日除けテントの棒や低い突き出し看板でオデコにタンコブを作る危険もあるから用心が肝要です。
 それより凄いのは、庶民が私的な行事で道路を封鎖するのは朝飯前なんです。タイはまだ核家族で無いから家族親族の人数が多いし、地域の人々との交際が密ですから、冠婚葬祭や新築祝いなどで三桁の人が集まるのは当たり前。これらのお客様を収容するテント、椅子、テーブルを置く場所の他に、バンド、シンガー、ダンサーを呼んでのエンターテインメント用の舞台や、最低でもカラオケのステージを設けて、興が乗ったお客様達が踊り狂うスペースが必要です。となると、ちょっとやそっとの庭先では間に合わないから、家の前の道路を数十メートル封鎖して会場に当てることになるんです。黙ってそんなことして大丈夫? この位の規模のパーテイーなら、村長、区長、地区担当の警察官が必ず来賓として招かれますから事後承諾、心配無用です。まさかチェンマイ市内では出来ないでしょう? いえ住宅地なら可能でしょう。
 さらに、それより凄いのが、市内を運転中に意外な場所で交通渋滞に遭うことがありますね。交通事故かと思いきや、大通りの商店や事務所が片側2車線の一つを潰してテントを張り、新装開店や商品プロモーションを行うというウルトラCです。この場合は事前に連絡された所轄警察は警官、バリケードから赤い三角帽標識まで持ち出して交通整理に当たってくれます。許可とか何とかの話は無用これが日常業務の一環で、それなりの費用?が署の臨時収入になるのです。
 細かい規則に縛られて、定規で引かれたように一直線に歩く島国の生活に比べて、フレキシブルと喝采するか?いい加減さに呆れたり怒りを感じるか? これからも続く数々のギャップをどう受け止めるかがロングステイライフの分かれ道ですね。

(読者の皆さんからビックリ!ギャップ体験を募集します。私suga@loxinfo.co.thかChao編集部へどうぞ)

(92号掲載)

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