チェンマイ発・ちょっとディープな北タイ日本語情報誌CHAO『ちゃ〜お』は毎月10日、25日に発行。本文へスキップ

<< カレン族の草木染め(2) | 最新 | ラフ族の新米の祭り >>

カレン族の草木染め(3)

カテゴリー: タイの山岳民族(三輪隆) | 2007.05.21 Monday

 

63号 カレン族の草木染1 チェンライ県ケオウワダム村の人たちが黄色に染めるときは、ドグ・ダオルアン(マリー・ゴールド Tagetes erecta)の花を使う。ちなみにダオルアンとは「輝く星」の意味で、女性の名前にも使われる。けばけばしすぎない、暖かい黄色である。
 緑色を染めるのには、マリ・マイ(マリッド・マイ、マリン・マイともいう)の樹皮を使う。マリ・マイはトン・ペーカーまたはリンパーとも呼ばれ、ノウゼンカツラ科(Bignoniaceae)のソリザヤノキ(oroxylum indicum)で、民間薬としても使われるという。とても上品で落ち着いた薄緑だ。化学染料ではこのような渋い色は出せない。
 また、これらの植物のほか、鉄さびや灰、石灰などで渋めの色を染めることもあるという。
 タイの草木染めには、この他にもさまざまな種類の植物や染料が用いられるが、ケオウワダム村では以上が主な染材である。どれも製品のセンスはなかなかのものである。
 ケオウワダム村の中を歩いていると、家の前の縁台などで、草木染めの糸を使って織物をしている女性に出会う。この村には、カレン族の住民のひとりが建てた、バックパッカー用のゲストハウスもあり、ときどき観光客も通りかかるので、道路沿いの見えやすいところで織物をしているのだという。そこで売っているバッグやテーブルクロス、上着などの商品も、彼女が織ったものだけでなく、昼間は畑仕事で忙しい村の他の女性たちの作品もまとめて販売しているのだ。
 私がボランティアでお手伝いしているさくらプロジェクトでも委託販売しているので、市場開拓に協力していただけそうなかたは、ご一報を。ショルダーバッグは1個80バーツ〜150バーツ。テープルクロスとしても使えそうな布は大きさによって300バーツ〜1000バーツ程度。巻頭衣風の上着は200バーツ〜400バーツ。
 伝統を守りながら、彼ら自身がその技術で自立ができるならば、こんなに素晴らしいことはないと思う。応援したい。

63号カレン族の草木染2


(63号掲載)

タイの山岳民族 タイトル一覧へ

 

タイの山岳民族(三輪隆) | Top