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風船

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ26号 風船

 夕方、宿を出て散歩をしていると楽しげな音楽が聞こえてくる。どこかでお祭りがあるのだろうか。
 音に誘われて着いたところは小学校だった。
 校庭にはルークチンやサラパオの屋台が並んでいる。父兄の出店するテントではお母さんのソムタムやお父さんの焼くガイヤンが食べられる。その間をドキッとするような派手な衣装の子供がちょろちょろと走り回っている。ピンクのワンピースにスパンコールがきらきら、そして衣装に負けないお化粧は‘かわいい’をはるかに通り越しているけれど、うちの子の晴れ舞台だから、というお母さん達の気合がうかがえてほほえましい。
 タイの器楽曲が大音量で流れるとステージに高学年の女の子達が並んだ。パーシンをひざ丈にはいたあどけない彼女達だが、踊りが始まり、指をそらせてしなやかに舞う姿には女性らしい優雅さがあった。この舞台に熱い視線を送るのはご両親に違いない。
 そして、先生達のカラオケ大会が始まった。ここで一番盛り上がっているのは先生方自身のようだ。
 そんな賑やかな会場の端で母親の膝の上に座っている子供は、飾り付けの風船が欲しくてたまらないようでステージなど気にも留めず、夜風に揺れる風船を見つめていた。
             
(One-Two Chiangmai 26号掲載)

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