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ドラム缶プール

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ27号 ドラム缶プール


 タイのお正月は1年で1番暑い4月にある。正月中は誰かれとなく水を掛け合って遊んでもよい事になっているものだから、子供達は朝早くからドラム缶をガラガラ転がして、表の通りに陣取っている。陣地のドラム缶には、食堂から引っ張ってきたホースで水をいっぱい溜めておく。
「来た!」人やバイクが近づけば、皆で一斉に水を浴びせる。前の日におじさんが水道管を切って作ってくれた水鉄砲は的中率が高い。普段水浴びに使っている手桶は、まとまった量の水を浴びせるのに丁度いいようだ。よく知った顔なら追いかけていって頭からざぱん。大人に水を掛けるなんて、普段なら叱られる事を堂々と出来るものだから、もう嬉しい。通りすがりのおじさんも陣地のドラム缶に立ち寄って、水かけ祭りに参加する。おじさんは若い女の人に水を掛けたいのだが、晴れ着を着て寺へお参りに行く女の人は、こんな道はちゃんと避けて通るものだ。
 気温40度を超える昼下がり。道を行き交う人もまばらになる。
 食堂に集まって正月のお酒に酔っ払った大人たちは、トランプを置いて、木陰でいびきをかいている。
 リーンリーンとベルを鳴らして、アイス売りも行ってしまった。
 小学2年生のエーは、正月休みの間、食堂のおばさんに預けられている。ドラム缶の陣地が気に入っているエーは、新しく立てられた食堂の看板と並んで、夕方までぷかぷか浮かんだまんまだった。

チェンマイ

(One-Two Chiangmai 27号掲載)

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