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砂の岸

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ36号 砂の岸


 深い緑の谷間を流れる褐色の大きな河。その水ぎわに広がる白い砂の岸は、早朝、霧に包まれる。岸辺で一夜をとった舟は、霧が晴れるまで動けない。船頭は船出までの間に川の精霊に旅の安全を祈り、川の水で炊いた飯を捧げ、食べる。
 強い日差しを浴びて、砂が眩しく反射する日中。たまに通る旅の舟は、賑やかに騒音を振りまいていくが、それも去ると静かにそよぐ風だけが残る。それから牛の群れがやって来て川の浅瀬に横たわる。
 あっという間に暗くなる夕方。日が山の淵を渡るつかの間の時間、白い岸は暖かな色に染まる。
 川岸の村の子供達はその色がさめる前に、遠くまで餌を探して歩いていった犬や七面鳥を見つけて家に連れて帰るのが、大事な仕事のひとつである。
 また舟が一夜をとりに岸につく。波に揺れる舟の周りには蝋燭の灯りと笛の音が漂う。

ラオス

(One-Two Chiangmai 36号掲載)

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