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パートゥンの浮き袋

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ44号 パートゥンの浮き袋


 一枚の布を筒状に縫ったパートゥンは、腰にまとえば涼しげなスカートになる。胸から巻いた水浴び姿も、タイらしい光景のひとつだろう。
 私の下宿の大家宅では、奥さんや娘さんが、パーシンを身にまとい、井戸端で水浴びをする。その水音ほど涼しげなものはない。(さすがに朝夕寒いこの時期には、聞かないが)
 チャオプラヤー川で見た水浴びは、シャンプーが済んだら川にドボン。体を洗えばドッポン。大人も子供も半分遊んでいるみたいで楽しそうだった。
 その中の1人、パートゥン姿のおばちゃんが、高床のベランダから勢いをつけて川に飛び込むその瞬間、パートゥンのすそをぴっと広げ、ザッパーン。ひとしきり大きな水しぶきを上げ、一瞬沈んだあと、プカーンと浮かび上がってきた。濡れたパートゥンが空気を閉じ込め、浮き袋の代わりになったのである。
 昼下がり。コーヒー牛乳色の川面に、風船みたいに膨らんだパートゥン浮き袋のおばちゃんが、ぷかぷかといつまでも浮かんでいるのだった。

バンコク

(44号掲載)

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