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占い

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ58号 占い


 タイヤイ族のお祭りの日。寺の境内の大きな木の下におじいさんが座っていた。
 赤い布を広げたおじいさんは、そこにおふだを乗せて包むと、正面にいる女性に渡した。彼女は包みを額にかざして祈り、おじいさんに返した。おじいさんはそのおふだの中から数枚を女性に選ばせた後、1枚1枚を開けながら、女性の未来を物語った。
 タイヤイ式のタロットカード占いのようなものだろう。女性は真剣な表情でメモを取り、野次馬達はそれぞれに、占い師が並べたカードを覗いて頷いたりしていた。
 占いは世界中で多くの人々の関心を集めてきた文化である。タイでも「当たる」と評判の占い師のところには、いつも長い列ができている。何事にも自分に都合のいいことだけを信じるようにしている私も、タイで何度か占いに行ったことがある。
 順番が来るのを待っている間、ちらちらと前の様子を見ていると、占い師の前で商売のことや、恋愛のこと(これが一番多そうだが)などを質問している人は真剣そのものである。占い師の机には「お悩み相談カウンター」と看板を出してもいいぐらいだ。案外、家族や友達にも言えないような悩みを、占い師には話してしまう人がいるのではないか。
 それなら、流行っている占い師とは、よく当たるというよりも「人の話を親身になって聞いてくれる占い師」とか、「言って欲しいと思っている事を言ってくれる占い師」なのかもしれない。
 ともあれ、占いに行って少し気が晴れるのなら、それでいいのだろう。 

チェンマイ

(58号掲載)

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