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女の子の髪

カテゴリー: みちくさ写真 | 2007.05.21 Monday

 

みちくさ66号 女の子の髪

 女の子は髪を結ってもらうのが好きだと思う。
 とにかく自分はそうだった。母にみつあみやおさげに結ってもらう間、うとうとと気持ちがいいし、出来上がって「かわいくなった」などと言われるのがうれしいのだ。
 しかし、小さい頃の私はといえば、4才からずっとおかっぱだった。それも、刈り上げでパツンパツンに短く、いつも男の子に間違えられていた。それが嫌で「髪の毛伸ばしたい」と訴えると、「髪に栄養とられてアホになるからアカン」とすごい理由ではねつけられた。今思えば、忙しい母にとって、おかっぱ頭が清潔で簡単でいちばんだった、ということはよくわかるのだが、テレビ人形劇の主人公プリンセス・プリンプリンの髪型にあこがれる本人は、「床屋さんに行くでよー」と言われては、「まだええ」と答えてしかられていた。
 近所の床屋の赤い椅子の上にさらに椅子を重ねて座らされた後、「あんまり短こうせんといてください」と言ってはまたしかられた。先の尖ったはさみでチョキチョキと揃え終わると、白い陶器のなかで泡だっているシャボンが、首筋に塗られる。シャボンがはじけるプチプチというかすかな音と生暖かい感触。そこにゾリリゾリリと刃があてられる。終わってみれば、やっぱりさっぱりするのだが、保育園で前に座っている級友(女子)の、刈り上げ頭の青々としたうなじを見ては「男の子みたいやなあ」とがっかりするのだった。
 女性が普段着で民族衣装のパーシン(巻きスカート)をはいていることの多いラオスでは、大抵、女の子の髪は長い。きっと母親や周りの女性に習って、早くから自分で手入れすることを覚えるんだろう。私もここ数年、好きなパーシンに合うようにと髪を伸ばしてみてはいるが、パーシンを履く機会もあまりなく、お手入れもずさんで、やっぱりおかっぱにしようかと考えているところだ。

ラオス

(66号掲載)

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