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煮え煮えアジアパー伝 (文庫)

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.06.19 Tuesday

 

煮え煮えアジアパー伝
講談社
鴨志田 穣(著)西原 理恵子(著)
発売日:2005-12
おすすめ度:2.0


 西原理恵子の漫画に描かれる「鴨ちゃん」はアル中・××中・心も身体もすっかり壊れたダメ人間である。
 しかし彼の文章を読むとこちらが心配になるほど繊細な心の持ち主である事がわかる。それゆえに大酒を飲み夜の街を彷徨するのか。
 目にするアジアの人々の苦しみや悲しみを全て自分が受け止ずにはいられないようにも見える。 また、彼はどこへ行ってもその土地の人々の中に深く入り込む稀有な才能があるようだ。本作でもタイ、韓国、ミャンマー、ベトナムで言葉の壁をあっさりと越え、出会った人々との触れ合いを不思議な感性で文にする。
 本業はフォト&ビデオジャーナリストだがこれからも書き続けて欲しいと思う。しかし元・パートナーである西原の漫画あっての魅力でもあったので、それが今後も続くのか少々気になるところである。本作の後に続く「もっと煮え煮えアジアパー伝」もお薦め。 【編集部K】

【ちゃ〜お編集部追記】鴨志田穣さんは、2007年3月20日に腎臓がんのため42歳の若さでお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りいたします。


(89号掲載)

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