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橋田信介という生き方

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.06.19 Tuesday

 

橋田信介という生き方
飛鳥新社
黒田 龍彦(著)
発売日:2004-08


 イラクで逝った橋田信介が長年追い求めたのは、「何故、戦争で普通の人々が傷つき死ななければならないのか」という不条理への答えである。それは彼が幼少時に、映画「原爆の子」や「ひめゆりの塔」を観て以来ずっと持ち続けた疑問だった。
 ベトナム、カンボジア、湾岸、パレスチナ、ボスニア、アフガニスタン、そしてイラクへ。
 バンコクを拠点に戦争取材の最前線を飛び回ったベテラン・ジャーナリストは戦場で苦しむ普通の人々を暖かい眼差しで見つめ続け、そして世界に向けて「戦争はバカだ」と叫んだ。そんな彼が目を怪我した少年を救う旅の途中で命を落とした事をどうか忘れないでほしい。
 彼が幼少時に感じた「何故」の答えを持って逝ったかどうかは判らないが、我々、残ったものに出来ることは「真実を隠そうとする権力に対し疑いの視線を持つ」事と、彼のような人間がいたことを後世に伝えることだろう。 【編集部K】


(90号掲載)

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