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タイにはタイの事情がある

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.06.20 Wednesday

 

84号本紹介タイにはタイの事情がある
著者:水野うしお
発行:AREE BOOKS
価格:290バーツ

 昨今、巷にはたくさんのタイ紹介本が溢れているが、一読して「ちょっと違うな」と思うことが多い。タイと日本を行ったり来たりの旅行者の視点から書かれたものがほとんどで、それはそれなりに面白いのだが、在住者の感覚とはいささかズレがある。ものごとの表面だけを見て、「これがタイなのだ」と決め付けているケースも少なくない。
 その点、北タイの田舎に長年暮して自主的に何冊もの本を発表している著者の軽妙にして鋭い視点には、文句なしに共感できる。意味深なタイトルが付けられたこの本も、そんな納得の1冊である。読んでいて、ニヤリと笑いながら、ついウンウンと頷いてしまう。1ページ平均で笑いどころが4、5箇所はある。
 例えば冒頭の「タイに住む人々」の項で「中国系は金を貯めるのに熱心で、タイ系は使う方に熱心だから…」なんてもう納得、納得。タイ人との結婚を考えている人なら「国際結婚の裏側」は必読か。コン・ムアン(北タイ人)のカム・ムアン(北タイ語)とタイ語の使い分けなど、ディープにタイ人と付き合ってきた人でなければ分からない指摘だ。語り口は軽いけれど、内容は深い! 【編集部B】


(84号掲載)

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