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ナンクワの微笑み

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.06.20 Wednesday

 

ナンクワの微笑み
文芸社
北山 泰樹(著)
発売日:2005-01


 父は、本当に、チェンマイの大地に抱かれてしまったのだろうか・・・・・・。
 果てしなく続く雲海に足を踏み入れたような父を探す度に、今度こそ決着を付けたい。 伸一は思わず仏像に手を合わせた。
 −本文より−

 チェンマイでどのように生活しているなどという「生活記」が多い中、チェンマイを舞台にしたミステリーとはかなり挑戦的な試みであるかと思って読んでみたら、これぞミステリーと思えるほど、ストーリー展開のうまい作品です。
 作者自身が映像作家であることから内容にも説得力があります。とかく在住している人が書くと、書きたいことが多いので細かいところまで記載しすぎて、在住していない人たちの興味を逸らす展開で書く作者が多い中、歴史的背景や現在の事情などを見事にブレンドさせてチェンマイ、いや、タイ近隣の地理や日本軍の歴史など馴染みがない人が読んでも読み応えがあります。
 チェンマイ近郊在留の人たちは、見逃してはならない作品であると感じました。  【編集部T】


(41号掲載)

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