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年配・老人ロングステイヤーの結婚(1)

カテゴリー: ロングステイの光と影 | 2007.09.29 Saturday

 

結婚なんて簡単なんです!


「山岳民族のそれも若い女の子との結婚なんて、簡単に出来るんですよ! ちゃんとお金さえ出せば本当に簡単に結婚出来るんです! でも・・・」 このように自信を持って語るのは、リス族の女性と結婚してチェンマイで暮らしているとある日本人男性。
「山奥のリス族の若い未婚の女の人やその両親は、同じ貧しいリス族の男と結婚しても、将来など何も期待できないと考えています。それならば、お金があるであろう日本人と結婚したほうが、ある程度お金はもらえるし、まだ将来に夢が持てるというものですよ。だから、お金を出す気さえあれば、山奥の山岳民族の若い女の子との結婚は出来ます」
 はるか山奥のリス族村の娘さんと結婚した彼は、親戚縁者一族郎党や村人とのこれまでの関わり合いから、貧しい家の外国人との結婚願望を身に沁みてわかったらしく、力を込めて語る。
 それでは、お金での人身売買結婚に過ぎないではないかと。そう思うのだが、そんな思いも、家族で貧しさからの脱出チャンスという重い現実の前では引っ込んでしまいそうだ。
 

大きく年下の女性との結婚


 これまでも再三再四述べてきたように、ロングステイヤーにも光と影の2つのロングステイヤーがあろう。お金を落とす比較的裕福な年金ロングステイヤーが、タイ政府が望むところの光のロングステイヤー。他方、諸物価の安さ頼りだけにやってきた経済難民的ロングステイヤーは、タイ政府にとっては招かれざるロングステイヤーで、影のロングステイヤーといえるであろう。
 その影のロングステイヤーにもいろんなタイプがあろうが、その一つに年配・老人の部類の単身ロングステイヤーがある。ここで年配・老人とは男性で60歳以上を一応の目安としよう。
 この年配・老人で単身男性のロングステイヤーだが、チェンマイやチェンラーイには決して少なくないようだ。少なくないばかりでなく、じわじわとその数が増えている感もする。
 その大半は日本で財産を処分し、親戚や家族関係も縁遠くしての覚悟のロングステイ。こうなると傍目には、いわば死に場所を決めての後戻りできない悲壮なロングステイにさえ思えてくる。こうなると「日本は発展途上国のタイに老人まで輸出するつもりか!」との非難も、あながちピント外れではなくなる。まあ、老人側としては「いったいこんな私に誰がしたのか?」と、暮らしにくい日本に文句を言いたいのだろうが。老人側に言い分は言い分としてあるとしても、日本を見限ってチェンマイやチェンラーイに単身でロングステイする事実には変わりない。
 しかし、言葉が通じない異国での年配・老人単身暮らしは、さすがに侘しさや切なさが影のように付きまとう。一緒に暮らして身の回りの世話をしてくれる現地の女性がいれば・・・・・・と夢見ることになる。
 というのも、他人の私生活には適当に無関心で距離を置くタイ人社会では、欧米や日本の年配・老人と現地の若いタイ人女性との大きな年齢差カップルも、それなりに受け入れてくれる寛容性があるからだ。逆に言えば、日本では年配・老人男性が30歳前後離れた若い女性との結婚や同棲などは、間違っても絶対に有り得ないということだ。
 リタイアした日本人がご夫婦でチェンマイやチェンラーイでロングステイをしている方が、まあまあの数になってきている。それでも、日本人の年配・老人単身ロングステイの人たちの方がかなり多いであろう。
 その多い日本人の年配・老人単身ロングステイの人たちだが、1年余りも経過すると、かなり年下のタイ人女性と親しい関係になるケースが少なくない。「えっ! あの人は一人身ではなくなったのか?」と、周囲に戸惑いの声が出てくる。単なるお友達なのか、同棲しているのか、結婚前提なのか、結婚したのかどうかはっきりしない場合が多い。となると深く詮索するのも失礼ということで、成り行きを見守るだけ。
 次回からは、日本人の年配・老人単身ロングステイヤーを中心に、かなりの年齢差で結婚した年配・老人男性の実態を紹介していきたい。


(105号掲載)

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