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道路

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.12.06 Thursday

 

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 タイで道路に関するギャップ(段差)を話題にしたら、何冊かの本が書けるのでは?
先ずは歩く道。日本人は駅から歩いて10分と言えば「わりと近いな」、徒歩5分なら「直ぐそこ」と歩くけれど、タイ人はたった200mぐらいでもバイクに乗り、お年寄りだと散歩以外はトクトクかサムローだ。だから歩道なんて関心が無いのか市街地では酷いもんである。
 先日、日本人会事務所でお会いしたロングステイ下見のご夫婦は、「足が少し不自由なので、車椅子を試したら全然駄目でした」とおっしゃった。介護者が付き添っても難しいから、一人で車椅子なんてとても不可能なのである。近頃新築の建物はそれ自体、一応車椅子に対応してはいるが、そこに達するまでの道路は歩道の無い所も多く、あっても狭くて障害物や穴ぼこだらけで段差もあり、健常者でも危険だ。皮肉な事に、被害に遭うのはファラン(外国人)の中高年と決まっている。また、歩行者優先のルールや習慣はタイには存在しない。
 では、自動車道はどうだろうか? 観光の方を車でご案内すると、「タイの道路はなかなか立派ですね」とおっしゃるが、実状はスーパー・ハイウエイどころかスイサイド(自殺)・ハイウエイなのである。通行料を取らないから我慢するしかないが、主要交差点の立体化はノロノロと進行中、平面Uターンと取り付け道路からの出入口は数知れず、そこを百キロ以前後でぶっ飛ばすのだから危険は一杯である。ハイウエイに限らず、なんでタイ人は仕事をさせればダラダラなのに、バイクや車を持たせると交通法規も運転基本も知らないで暴走するのか? 
 それに対してタイ道路の構造は全くスピード運転に適合するように作られていない。「急カーブ」の標識のある所でも、路面のカーブ内側への傾斜(カント)やスリップ防止のグルービングは無い。少し昔はカーブの外側にポツポツと黒白の杭があるだけで、最近やっとガードレールやコンクリの擁壁が出来たがショックを吸収する仕組みは無いから、ガードが破れたり、壁を越えて外側へ転落の危険がある。この頃、乗用車は燃費節約で小さくなる傾向だが、トラックやバスは大型化が進み、超スロー運転しない限り自分の車線内でカーブが切れない曲がり角が多数あるのに相当なスピードで運行する。だから上下一車線ずつの見通しの悪いカーブでは気を付けないと正面衝突の怖れがある。
 日本では砂利ダンプが問題児であったが、タイでは路線バス、特に地方都市を結ぶ長距離路線バスやツアー・バスの暴走が目立ち、二桁の死傷者の出る事故は日常茶飯事である。日本の1.4倍の広い国土のタイでは鉄道は数十年前から発達が止まり、飛行機の運航は限度があり、それに代わって発達した長距離バスは庶民の足として最も利用されているが、地獄への最も便利な近道でもあるから、利用する時はその覚悟が必要である。運転のテクニックに事故の巻き込まれないように教える防衛運転と言うのがある。このコラムでいつも言うように、タイでは自衛して生活する習慣が欠かせない。
 


(読者の皆さんからビックリ!ギャップ体験を募集します。私suga@loxinfo.co.thかChao編集部へどうぞ)

(107号掲載)

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