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ウルトラ音痴

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.12.06 Thursday

 

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 日本人は狭い国土に肩触れ合いながら(タイの人口密度の約3倍)、何時も自分よりも他人の事を気にして暮らしています。それが鬱陶しくてチェンマイにロングステイを始めた方も多いのでは無いでしょうか? 一方、タイ人は自由闊達、自分中心主義で、時には傍若無人過ぎるのではと思われます。
 その現象に一つに音の暴力(?)があります。日本でも戦後の一時期に騒音の世界がありました。家庭にTVが普及する前、街頭に大型TV塔が設置され、プロ野球、プロレス、相撲、ボクシングなど大音響の放映に車道にはみ出すくらい人が集まり、昼間はそれが広告放送を流し、若者達はやっと手に入れたバイクのマフラーをぶった切って雷族などと粋がったものです。しかし今は騒音防止条例が励行され、少し喧しい音を立てるとチクられて警官が注意に来たりするから、安普請のアパートなどではTVやステレオの音ばかりでなく大声の夫婦喧嘩も侭なりません。高級マンションで階上のピアノ練習の音が煩いと、ピアノ殺人事件まであった程です。
 タイでは都市地区も田舎も雨季になると幾分静かになります。特に中北部ではご存知のように11月から翌年の5月頃までは滅多に雨が降りませんから、日本のように前日にテルテル坊主を作る必要も無いので屋外イベントが盛んに行われるのです。市街地にしては静かだと思って雨季の間に借りたコンドーが、近くの空き地にビヤ・バーが開店して半年間毎晩睡眠不足になるのが一例です。コンサートやプロモーションなどのステージも大音響を振りまきます。前面が畳一畳分くらいある大型スピーカーを2階3階建てにして、フルパワーのアンプでやるから堪ったものではありません。
 田舎では乾季は農作業が比較的暇ですから、この時期に家の新築祝、結婚式、その他タンブン(仏教の寄進)と称する訳のよく判らない大宴会などが次々と挙行されます。大人数だから自宅の敷地では間に合いませんので、隣接する空き地から道路にまではみ出してテントや椅子テーブルを整え、都会のイベントに負けないステージを作り、ルークトゥン(タイ版演歌)やカラオケが普段は静かな夜空を明け方まで振動させます。近くではとても寝られたもんではありませんが対症療法があります。招待状なんか無くても、あり合わせの封筒に20バーツ(最低限度額)のお札を入れてご祝儀と主催者に差出せば、これが一種の会費、あるいは参加料になりますから、腹一杯食べ酔っ払うまで飲んで直ぐ帰宅パタンキューで朝まで安眠出来ます。
 乾季雨季を問わず住居選定に要注意なのは、タイ人、特に若者の集まるアパートやその近くです。ワンルームの窓もドアも開けっ放しで、フルボリュームのロックやカラオケで一晩中酒を飲むのが彼らの楽しみだからです。
 タイ人が大音響を好み自分勝手なのは生まれつきとしても、他人の騒音にも平気で文句も取り締まりの無いのは不思議です。彼らはウルトラ音痴なのでしょうね。



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(108号掲載)

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