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ニワトリ(鶏)

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2007.12.06 Thursday

 

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 日本ではニワトリ(鶏)は飛べない鳥の代表だが、タイの農家が自家用で放し飼いする鶏は大きな羽音で高度2m距離10mくらいは楽にひと飛びするからビックリする。小屋など無しで、家の梁や高い木の上で眠る。
 数年前の鳥インフルエンザ事件後鶏は原則放し飼い禁止で、以前の養鶏場は屋根と囲いだけが多かったが、今は伝染や野鳥からの感染を防ぐため、開口部に網を張り完全密閉し換気扇付きになっている。gap-110a鳥インフルエンザは懸命の防疫対策で現在は散発的にまで押さえ込んだが、近隣諸国では未だ相当の危険がある。ウィールスは70度以上の熱で死ぬから、充分調理すれば食べても心配ないが、鳥と直接の触れ合うと人に感染し致命的な肺炎を起こすから、今でも注意が必要である。養鶏で思い出すのがブロイラーだが、タイでは過密ではあっても割と自由に動けるスペースをとってある。産卵用も採卵のために斜面のある金属棚で飼われるが、それ程拘束されてはいない。
 他の東南アジアの国と同じく闘鶏も盛んで、屋根を葺き円形の板かブリキの丸い囲いのリングを作った闘鶏場が各地にある。闘鶏の鳥は軍鶏(しゃも)系で大きく美しく、丸い釣鐘形の竹籠に一羽づつ飼われて、飼い主は毎日手入れやトレーニングを怠らない。ファイトには足首に尖った爪を着けるが、ある国のように鋭い刃物を付けて血を流すような残酷な戦いでなく、優勢勝ち判定で勝負が決まる。どうして闘鶏に人気があるかと言うと、違法だがギャンブルの楽しみがあるからで、勝ち鳥には賞金もあり、チャンピオンともなれば一羽数千バーツの値段が付くから、趣味や副業を超えて闘鶏に取り組むプロも多い。
 タイの鶏料理の代表にガイ・ヤーン(やきとり)がある。小さな串刺しの日本式と違って、手羽やドラムに分解して特製のタレに浸けて焼くBBQで、北部タイでは小ぶりの鳥の腹にハーブを詰めて丸焼きにする。だが極め付きは何と言っても元祖のイサーン(東北地方)式で、鳥一羽を半割りし広げて細く薄く削った竹に挟みタレに浸して大きな火床で焼く。焼き上げて山積みした中からお客が選んだ物をチョッとあぶり直し、鉈のような包丁でぶった切り、甘辛のナムチム(漬け汁)で食べる。近年大手鶏加工会社が黄色の鶏のマークで売るガイヤーンがあるが、これは赤外線グリルで焼いたタイ風ロースト・チキンで焼き鳥ではない。
 タイに来て間も無くの人は、「あっ、ケンタッキーがある」と飛び込んで、日本の味ではないと失望する。眼鏡を掛けた白髪の小父さん、「カーネル・サンダースの秘伝の味」の歌い文句は昔の事で、グローバルに展開して競合も激しくなってからは進出先のお客の口に味を合わせているから、これは我慢しなければならない。フライド・チキンは手掴みで頬張るカジュアルさが良いのだが、タイのKFCではお皿にナイフとフォークが付いて来て、タイ人はそれを使って慎ましやかに食べるからお笑いである。もう一つのビックリは、KFCばかりでなくタイのファースト・フード店は食べ散らかしてそのまま帰る習慣で、これはタイ人の性格にピタリ迎合している。 もっともウェイトレスの日給は日本のアルバイトの時給と同じくらいだから、経営者はマイペンライ(なんでもない)なのだろう。



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(110号掲載)

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