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どうしてこうなる?

カテゴリー: ギャ!ギャップ!これって常識?非常識? | 2008.03.20 Thursday

 

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 ロングステイとなると、いろいろなタイでの決まり事に対面する事になります。賃借り住居の契約、タイ運転免許証への切り替えや取得くらいなら何とか自力でも出来るでしょうが、不動産や自家用車の購入、ましてやタイ人との婚姻などとなると、これはもうその道の専門家や弁護士のお世話にならないと如何にもなりません。殆ど全ての手続きや遣り取りはタイ語の世界で、それが外国人でなく地元のタイ人の場合でも理解出来ない「どうしてこうなるの?」という疑問が沢山あり、その答えはケース・バイ・ケースで一定ではありません。だから「Aさんは何処で如何であったから私も」などの前例は通らないばかりか、甚だしい場合は窓口に並んだ係によって扱いが変わる事さえあります。そのため、特に外国人にとっては、タイの法律や規則は無茶苦茶だという苦情や批判が横行する訳です。       
 タイにも一応先進国並みの基本的な決まりはあるのですが、それらを施行実施する段階に大きな欠点、ギャップがあります。日本などでは国会、閣議などで決まった事は、早くて6ヶ月以上か1ヵ年くらい後の来年4月(新年度)からとか、事によってはそれから年度毎に段階的に実施とされて、その時期に至るまでの間、それに関係する施行規則や実施要領などが整備されます。ですから実行に向けて十分な時間と統一された解釈や手続きの準備がなされ、北は北海道から南は沖縄までどの窓口に行っても同じ対応で、簡単に覆ったり曲がったりする事はありません。
 一方タイでは雲の上の高い所で決まった事がすぐ来月からとか、極端な場合は来週月曜日から実施などというのも珍しくないのです。ですから大まかで抽象的な決まりが生のまま天下って、庶民と接触する段階の役人達はどのように実行してよいのか戸惑って不統一な解釈や間違った適用が生まれてしまうのです。こんな有様ですから、タイでは実施してから不具合や批判が多く出て2、3ヶ月で廃止になったり、実行されないまま棚上げされて忘れられてしまうようなものもあります。その一つの例が、数年前に始まったロングステイヤーが滞在90日目毎にイミグレーションに住所確認登録をする決まりです。「何で今更こんな事を?」と言われますが、実は入国管理法が出来た始めの頃からあった決まりが棚上げされていて、それが国際的テロの危機感などから励行されるようになったのです。
 日本の公務員達は与えられた決まり事はよく勉強しますが、反対にタイの役人達は安い給与の穴埋めの小遣い稼ぎに一生懸命でその暇はありません。笑い話にもなりませんが、交通警察官の6割が道交法をよく知らないで取り締まりに当たっていると言われます。街角で交通違反の反則金?を請求された日本人が、自分の正当性を主張して事件を本署に持ち込むケースが良くあります。しかし時間と手間を掛けた挙句、結局、訳の判らないタイ式論理に言い負かされ反則金の数倍の罰金を取られるのが落ちです。
 タイでトラブル無く暮らすためには,日本と違う習慣や決まり事に違反しないよう気を付けるのは勿論ですが、過剰な正義感や論理を主張するよりも、柔軟な妥協を考える方が得策ではないでしょうか? 




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(114号掲載)

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