チェンマイ発・ちょっとディープな北タイ日本語情報誌CHAO『ちゃ〜お』は毎月10日、25日に発行。本文へスキップ

ビルマとミャンマーのあいだ―微笑みの国と軍事政権

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2008.03.20 Thursday

 



著者の瀬川正仁は商業映画の助監督を経て、80年代後半から映像ジャーナリストとして「アジア文化、マイノリティ、教育問題」をテーマにドキュメンタリー番組や報道番組を手掛けてきた。
アジア「最後の秘境」は満面の笑みで旅行者をいざなう。笑顔のかげには人権抑圧の強権政治。辺境や僻地で日々苦闘する人々を温かな目で写し取った「現代ビルマ」事情……と表紙に書かれているように、「楽しい、美味しい」だけの旅行記やガイドブックでは絶対に知ることのできないビルマ(ミャンマー)の「庶民の姿」を、ジャーナリストの「視線」で感じてほしい。【編集部K】

(112号掲載)

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物語タイの歴史― 微笑みの国の真実

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2008.03.20 Thursday

 

物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)
中央公論新社
柿崎 一郎(著)
発売日:2007-09
おすすめ度:4.5


 中公新書の「物語〜の歴史」は、その国の歴史をざっと読み通すのにちょうど良いと評判のシリーズである。この本では「タイ族による国家ができてから、タクシン政権の崩壊まで」簡潔にまとめられている。
 本の帯には「世渡り上手な東南アジアの優等生」とある。確かに以前からタイという国の世渡り上手ぶりは有名であるが、それは決して悪いことではない。周囲を他国に囲まれ西欧列強の植民地政主義に晒されていた19世紀〜20世紀に国家として生き抜くためには、当然の舵取りであった。現代の日本で舵をにぎる政治家たちにもこれくらいの図太さと器用さがほしいと思うのは私だけではないだろう。
 これからの乾季(冬季)の寒い夜に、厚着をして暖かいお茶でもすすりながらさらりと読んでほしいタイの歴史本である。【編集部K】


(112号掲載)

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タイ駐在のタイ入門

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.12.06 Thursday

 

タイ駐在のタイ入門
連合出版
桑野 淳一(著)大西 純(著)
発売日:2007-05
おすすめ度:5.0


 この本は体験記というよりは二人の著者の非常に鋭い分析眼を通して見たタイ入門書である。長年に渡りバンコクを拠点にしてアジアを旅してきた桑野淳一と、バンコク、香港、シンガポールで日本企業戦士として活躍し、その後タイの大学で講義を行ってきた大西純が、一方が質問し一方が答えるという問答形式で興味深い話題を展開していく。
「タイに中産階級は居るのか?育つのか?」「タイの女性は男性より働き者?」「欧米の植民地にならなかったのはなぜ?」「タイと日本はなぜ仲がいいのか?」「タイ人の信仰心とは?」「タイ人が迷信深いのはなぜ?」「アユタヤが海洋国家とは?」「バンコクという名前の由来は?」「タイ人は日本人のことをどう思っているか?」などなど。話題は社会、政治経済、宗教、歴史と幅広い。日タイ修好120周年の行事が続くこれからの時期に、この本を参考にして知識を深めて欲しい。  【編集部K】

(111号掲載)

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使えるタイ語 中級編

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.12.06 Thursday

 

book-110

著者:桜井道人

発行:Westell

価格:450バーツ

 本誌94号で紹介した初級編の続編。今回もまた「話せなければ意味が無い」と表紙で謳っているとおり、日常で使うことの多い中級レベルの表現と、その表現を使った会話文がわかりやすくまとめられている。
 レッスン1〜32まで、各レッスンは基本文型と例文、語彙、会話、練習問題で構成され、例えばレッスン1では「時間の経過、タイミング」について『タイに着たばかり』、『随分長くタイに住んでいます』、『随分と連絡していない』、『もうすぐ着きます』を学ぶ。レッスン2では「いろいろなできます」について『ピアノが弾けます(学習や練習、経験を積むことによってできるもの)』、『うまくできる、できない』、『もう歩けません(気力、体力、財力等の問題でできないもの)』を学ぶ。後半では「電話」、「買い物」、「タクシー」、「レストラン」、「銀行」、「家のトラブル」というふうにシチュエーション別にさまざまな言い回しを学ぶ。
 読むだけで身に付くのはごく一部の天才だけであろうから、覚えた言い回しは実際に町へ出て使ってみて欲しい。仮に発音が悪くて通じなくても、それも立派なコミュニケーションなのだから。 【編集部K】

(110号掲載)

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タイ語で出そう!グリーティングカード

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.12.06 Thursday

 



 本誌80号で紹介した『間違いだらけのタイ語』の著者・中島マリンによる「マリンのタイ語生活シリーズ第2弾」。ちなみに第1弾は『挫折しないタイ文字レッスン』。タイ人と日本人の両親を持ち、高校卒業までをタイで、大学から日本で生活する著者はタイ語・日本語ともにネイティブで各種国際会議通訳や司法通訳の他、タイ語講師などを務めている。
「まえがき」を読むと『タイの文化は言葉の文化です。日本のように「あ・うんの呼吸」や「以心伝心」という考え方がありません。気持ちは言葉で示すものだと考えています。愛していれば愛していると言葉で伝えますし、何も伝えないのは愛していないか関心がないという意思表示になってしまいます』とある。
「おめでとう」から「季節の挨拶」まで豊富な文例と詳しい説明があり、さらにタイ独特のしきたりやグリーティングカードの約束事までわかりやすく説明されているこの本を参考にして、タイ人との心のギャップを埋めてほしい。   【編集部K】



(109号掲載)

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「まさか」をタイ語で言えますか?(CD付)

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.12.06 Thursday

 

Book-108
著者:ウィライ・トーモラクン
出版:泰日経済技術振興協会
価格:日本 1800円(税別)
   タイ 210バーツ



「長い文で言えなくてもこのひとことさえ言えれば自分の気持ちを素直に伝えられるのに」と思ったことはありませんか? と表紙にあるように、一般的な学習本に載っていないタイ語の表現が数多く収録されている。著者は過去にも本誌で「どこがどうしてだめなんだろう」などを紹介したウィライ・トーモラクン。
「やっぱり」、「せっかく〜なのに」、「せっかく〜だから」、「だって〜だもん」、「〜すればよかった」、「〜しても仕方がない」、「またか」、「結局〜」、「〜っぱなし」、「ほら、言ったでしょ」、「道理で」、「〜はずはない」、「〜しなければよかった」、「〜ないわけないでしょ」などなど、初心者には難しいが中級〜上級レベル以上にはとても「使える」一冊である。 【編集部K】

(108号掲載)

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タイ/ラオス歴史紀行 世界遺産とアジア文化の旅

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.09.29 Saturday

 




 本誌106号で紹介した「タイ雑貨紀行」の執筆者の一人、永井貴和子さんに何かお勧めの本はありますか? と聞いてみたところこの本を紹介してくれた。同じ旅名人編集室による旅名人ブックスの1冊で、文章を担当した谷克二は直木賞候補にもなった冒険小説家であり紀行作家である。巷に溢れるガイドブックとは一味も二味も違うのは「タイの歴史を分かりやすく解説しながら観光情報もしっかりと網羅している」ところ。スコータイ、アユタヤとバンコク、チェンマイとその周辺、北部タイ国境地帯、改訂版からは東北タイとラオスが加わっている。
 北タイだけでもチェンマイ〜国境地帯まで87ページに渡って興味深い歴史の表裏のエピソードが散りばめられており読み応え十分。初版が2001年、改訂版が2004年8月に発行された本なのでインターネット書店などを利用して探してみて欲しい。 【編集部K】


(107号掲載)

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タイ雑貨紀行 アジアの道具、家具の魅力を探る

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.09.29 Saturday

 

タイ雑貨紀行 第3版―アジアの道具、家具の魅力を探る
日経BP企画
永井 貴和子(著)旅名人編集室(編さん)武田 和秀(写真)
発売日:2007-03


 この本は日経BP企画の旅行ガイドブック「旅名人ブックス」シリーズの1冊で、2002年の初版から既に第3版になる。このシリーズは知的好奇心旺盛な人々にひと味違う余暇の過ごし方を提案する、というのが売りで本著の帯にも「心を癒すアジアン雑貨探求の旅へ チェンマイ在住者だから分かる雑貨の宝庫チェンマイ発の最新情報」と書いてあるようにかなりディープなこだわりが感じられる内容だ。
 メイン執筆者の永井貴和子は1998年よりチェンマイで暮らし、日本語の情報誌を発行する才媛である。『たっぷりチェンマイ!』の岡本麻里、古川節子と同じようにタイ語を流暢に操りこの土地にしっかりと根を張って暮らしている。寺田直子はホテルやレストラン、スパ施設、エコツーリズムなどをテーマに世界60カ国以上を取材したトラベルジャーナリストである。
 本の内容は「チャルンラート通り、ニマンヘミン通り・・・」という風にエリア分けして様々なお店を紹介している。おまけというわけではなかろうが、チェンマイだけでなくバンコクやカンボジアのシェムリアップ、ラオスのルアンパバーンとヴィエンチャンの情報もあるので「雑貨を巡る東南アジアの旅」を計画する際の良い参考書になるだろう。  【編集部K】


(106号掲載)

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とりあえず1ヵ月海外リタイア暮らし―16万円おすすめアジア

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.09.29 Saturday

 



 プロフィールによると1943年生まれの著者は旅行会社社員・高校教員を経て、出版社に入社。 55歳で早期退職後、老後に暮らす「楽園」を求めて海外を旅して、それをテーマに本を書いている。
 今年の4月に出た最新刊では、「暖かくて・安全で・物価が安くて・食べ物がおいしい」アジアのベスト3、ペナン(マレーシア)、セブ(フィリピン)、チェンマイ(タイ)を紹介している。この3ヶ所に1ヶ月ずつ滞在した体験記と宿泊、食、お金、安全などに役立つ情報がいっぱい詰まっていて、これから海外暮らしを希望している人や海外暮らし初級者には心強い1冊になるだろう。
 ひと頃、日本のテレビ番組で散々放送された「チェンマイなら10万円で豪邸に住んで贅沢三昧!」などといういいかげんな情報などと違うことは言うまでもないが、そうは言っても、情報を何でも鵜呑みにするのではなく、自らの目で確かめてみる「こころと財布のゆとり」は必要であろう。      【編集部K】


(105号掲載)

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タイの骨 路地裏から見えるタイの素顔

カテゴリー: ちょっとディープな本紹介 | 2007.09.29 Saturday

 



 本の表紙には「ふしぎ・どよめき・おどろき。旅、暮らし、大学日本語講師、異文化交流。“微笑みの国”で大発見したものは。」とある。日本語教師としてタイで2年間暮らした著者が、アパート探し、学校での仕事、タイ人と一緒に働く事、そして出会った人々について面白おかしくつづっている。著者が日々の暮らしの中で感じたタイと日本の違いは「そうそう」と頷けるもの、「え〜そうかなぁ」と感じるものいろいろあるが、海外で日本語を教えるという一般にはなじみが薄い職業の一端もうかがえて興味深い。
 宮本雄一郎は現在、日本の学校に在籍する外国人の子供たちに日本語や日本文化を教えサポートする「子供多文化共生サポーター」という仕事をしている。
 旅人や紀行作家が書いた本とはまた違う目線を楽しんで気楽に読んで欲しい。【編集部K】


(104号掲載)

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